ハム打線久々爆発 交流戦負け知らず

[ 2008年5月25日 06:00 ]

<日本ハム・中日>4回2死一、二塁 小谷野が左中間を破る2点三塁打

 【日本ハム11―1中日】ピストル打線が久々の連射モードに入った。今季最多の20安打。昨年の日本シリーズで屈辱を味わわされた中日投手陣を粉砕した。「こんな勝ち方初めてじゃないか」。選手起用が的中した梨田監督は目尻を下げた。

 中日の先発を読み切れなかった。試合前には川井、吉見、中田の3投手のビデオをチェックし、2番には偵察要員として投手の多田野を入れた。メンバー交換後に左腕・川井と分かると、右打者の小谷野に声を掛けた。「最初から出るつもりで準備していた」。昨年の阪神戦で優勝を決める一発を放つなど交流戦にめっぽう強い男は、交流戦対策でベンチ入りしている石本プロスカウト(スコアラー)からきっちり情報を入手。指揮官の期待に応えてみせた。
 3点を先制した初回に左前打で口火を切ると、2点リードした4回2死一、二塁では左中間を突破。もつれそうになった足を懸命に回し、頭から三塁へ飛び込んだ。「シュートを狙っていた。思い切り振り抜いたらいいところに飛んでいってくれた」。2安打2犠飛4打点の活躍に小谷野は会心の笑顔を見せた。
 昨季の交流戦王者は、今季も4戦4勝で12球団で唯一の負け知らず。初回の2ランを含む4安打を4年ぶりにマークした高橋は「落としてはいけないゲームを勝っているからこうなった」と胸を張った。25日からは敵地で巨人と対戦。梨田監督は「今まではDHがあった。あす(25日)からが本当の交流戦」と気を引き締める。大勝にもおごりなし。日本ハムが得意の交流戦で猛ダッシュをかける。

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2008年5月25日のニュース