渋い脇役が活躍！中日　競り勝ち連敗ストップ

８回中日１死三塁、井端の中犠飛で代走沢井が勝ち越しの生還。捕手山崎

　【中５―４ソ】逆転されてもひっくり返し、追いつかれてもまた取り返した。交流戦で低迷を続けていた中日打線が、ホームに戻ってようやく息を吹き返した。

　８回に同点とされ、その裏。代打立浪の二塁打を足掛かりに１死三塁とし、井端の中飛で決勝点をもぎとった。「初めてチームに貢献できてうれしい」。今季２本目の安打が勝利を呼び込み、立浪の声が弾んだ。

　交流戦４試合のチーム打率は１２球団最低の打率１割６分８厘。落合監督は動いた。不振の李炳圭に代わって、ベテラン井上が「６番・右翼」で今季初の先発出場。１―２の４回、その井上が中前打で突破口を開いて追いついた。５回には１点を勝ち越し、さらに英智の適時打で１点を加えた。

　中堅の森野が故障で出場登録を外れ、若い平田も力を発揮できなかった。追い打ちをかけるようにこの日、守りの要の谷繁も戦線離脱。井上や、前日の試合から中堅で先発出場している英智、そして立浪が落合監督の「こういう状況を切り開くのはベテラン、中堅」との期待に応えた。渋い脇役たちの活躍が、連敗を止めた。