根来代行、パ会長勧告の白紙を明言

[ 2008年2月21日 18:42 ]

 プロ野球の根来泰周コミッショナー代行は21日、オリックスとソフトバンクの間で二重契約状態となっているジェレミー・パウエル投手(31)の問題で、パ・リーグの小池唯夫会長が出したソフトバンクの契約が優先するとした勧告を白紙に戻すことを明言した。

 この日、パの村田繁事務局長から報告書と勧告内容について出していた質問状の回答書を受け取り、説明を受けた。その後、ソフトバンクの角田雅司球団代表の訪問を受け、事情を聴いた。根来代行は「両チームとも勧告を受け入れられないというのであれば、白紙に戻ったという前提で考えないと。僕が(裁定を)やるとかではなく、野球組織として早く結論を出さないといけない」と話した。
 根来代行の白紙発言について、ソフトバンクの竹内孝規球団最高執行責任者は「さまざまな資料を精査していただいた上で判断を仰ぎたい」と話し、オリックスの中村勝広球団本部長は「裁定を委ねている状況なので、特にコメントはない」との談話を出した。根来代行は22日にオリックス側から事情を聴く予定。

 ▼パ・リーグ・村田繁事務局長の話 (根来コミッショナー代行に)勧告というものは受け入れられなければ効力を発揮しないものだと言われた。今後のことは、週明けにも代行や小池会長らと相談して(解決策を)決めたい。

 ▼ソフトバンク・角田雅司球団代表の話 18日に出した意見書の意図が伝わらないといけないので自分の方から直接(コミッショナー事務局に)来ました。意見書の内容について説明しました。

続きを表示

2008年2月21日のニュース