イチロー いきなり柵越え3連発!

[ 2008年2月21日 09:28 ]

キャンプインし、フリー打撃を行うマリナーズのイチロー

 米大リーグは20日、マリナーズ、ヤンキースなどの野手組がキャンプイン、8年連続200安打を目指すマリナーズのイチロー外野手はピオリア(米アリゾナ州)で始動した。ポジションごとに分かれた練習を中心に約3時間。フリー打撃では3連続で柵越えを放つなど、オフのトレーニングの充実ぶりをうかがわせた。

 キャンプ初日のイチローはほどよく肩の力が抜けていた。「100で勝負したくない。7か8割でと思うところが(昨年のキャンプインとは)違っているかな」。気負うわけでもなく、奇をてらうわけでもなかった。
 昨季、打席で立つ位置を背中側に下げることで生まれた技術進歩が、そんな自信ありげな口調の背景にある。右足の上下動は昨年同様に小さいままだ。それでも初日のフリー打撃では柵越え3連発でチームメートや首脳陣のため息を誘った。
 全体練習初日の大きな当たりは珍しいことではないにせよ、力がより効率的に打球に伝わっている。中堅右のフェンスを越える打球などは、昨年までならキャンプ中盤ごろの勢いだった。
 「超えたい、というか、超えなきゃいけないと思っている」。張本勲氏の持つプロ野球通算最多安打3085をあと216本で塗り替える。これまでは年間200安打の自己目標についてさえ慎重な言い回しだったが、今年は早くも更新宣言が出る。
 「100パーセントできると確信して、その通りの結果が残るかどうか」。好感触と成績が昨年からやっと一致するようになってきた。2008年はそんな手ごたえを確信に固めるシーズンになる。(共同)

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2008年2月21日のニュース