福留自然体 きついズボンにスリット

[ 2008年2月21日 06:00 ]

打撃練習に汗を流す福留

 足元に注目!カブスの福留孝介外野手(30)が19日(日本時間20日)、野手組のキャンプイン初日にあいさつ代わりの快音を連発した。フリー打撃で42スイング中ヒット性の当たりが22本。左方向を中心に、右翼へのサク越え1本を放つなど広角に打ち分けた。そのユニホームのズボンのすそには――。

 打球は測ったようにヒットゾーンに向かう。主砲リー、2人の控え外野手との回し打ち。1巡目は8球すべて左方向、2巡目から引っ張りも入り、3巡目の通算17球目は右翼フェンスを超えた。
 「最初はボールが向こう(外角)の方が多かったというだけで、意識的に打ったわけじゃないですよ。引っ張る球は引っ張るし」
 打撃投手はブルペン捕手とマイナーの打撃コーチ。42スイングでヒット性が5割を超える22。ピネラ監督も「いい技術を持っている。打球のはじきがいいし、フィールドのすべての角度を使っている」と絶賛した。
 屋外でのフリー打撃は自主トレから通算4度目になるが、間違いなく一番の内容。ゆったりした足元がスムーズな体重移動、柔らかいバットコントロールにつながった。
 キャンプ初日恒例のメディカルチェック。早朝7時36分にクラブハウスに到着した福留は心電図の検査と採血を受けた後、足元に“手術”を施した。ユニホームのズボンのすそにハサミでスリットを入れたのだ。
 中日時代は、すそのゆったりしたズボンを着用。15日にもらったキャンプ用ユニホームは足元が窮屈で気になっていた。キャンプインに合わせてのリフォーム。その事実を知った用具係が1サイズ大きいのを持ってきてくれたが、結局これも切れ目を入れて着用した。
 初めてのメジャーキャンプは違和感の連続。それでも「何でも初めてのことは楽しい」と受け入れる。その上で必要かどうか判断する主義。着用5日目のスリット入れはいかにも福留らしい。
 20日の投手相手のフリー打撃では高津と対戦する予定だ。「ナゴヤ(03年4月2日)でサヨナラホームラン打たれたんだよなあ。抑えた記憶がない」と高津は話したが、福留は相手を確認する前に「バットを折らないようにしたい。どういう感じか体感できれば…」。どこまでも自然体だ。

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2008年2月21日のニュース