マッチョなダル 向かうところ敵なし

[ 2008年2月21日 06:00 ]

<日本ハム・韓国LG>LG・李性烈の打球を左足に受けるが、無安打に抑える

 【日本ハム13―2韓国LG】日の丸エースに不安なし!日本ハムのダルビッシュ有投手(21)が20日、沖縄・名護市営球場で行われた韓国LGとの練習試合に先発した。2回に左ひざ内側に打球を当てるアクシデントもあったが、2回を無安打無失点。3者連続三振をマークするなど2年連続の開幕投手、さらに真夏の北京五輪へ万全のスタートを切った。

 08年実戦初登板。開幕へのデモンストレーションはわずか26球で終わった。初回、先頭打者こそ歩かせたが、3連続三振を奪うなど2回を無安打無失点。「打者との感覚と制球をテーマに投げた。最初は感覚的に“あれっ”と思ったけど、2番打者から自分の思っていた球になってきた。状態はいい」。ダルビッシュが納得の笑みを浮かべた。
 初回の初球に最速148キロ。球速は昨年の初実戦と同じだが「ここまで空振りが取れるとは思っていなかった。直球は昨年より切れがついていると思う。打者はそれ(球速)以上のものを感じているはず」。手応えの裏には昨年から続けている肉体強化がある。オフ中も筋肉量を維持するため毎日のように体を動かし続け、今キャンプには自費で購入した約10万円分のプロテイン飲料を持ち込みチームメートにも飲用を勧めている。昨年より2・5センチ以上太くなった右上腕、1・5センチ以上太くなった太腿はたゆまぬ努力の成果だ。
 2回には李性烈(イ・ソンヨル)の打球を左ひざ内側に受け、ヒヤリとさせられたが「アクシデントも想定して走り込みを多めにやってきた。(21日以降別メニューでも)疲れているから休めていい」と笑い飛ばした。投じた球種は直球にカーブ、スライダー、チェンジアップの4種類だけ。オフに野茂(ロイヤルズ)から教わったフォークやカットボール、ツーシームはベールをかぶったままだ。
 次回登板予定は27日のヤクルト戦(名護)。すでに指名されている3月20日の開幕・ロッテ戦(札幌ドーム)まであと1カ月。8月には星野ジャパンのエースとして北京でも躍動する。実りの秋にはチームの日本一奪回へ。ダルビッシュの進化は止まらない。

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2008年2月21日のニュース