海老原、日本新で五輪決定!高瀬、新谷、久保倉も代表

[ 2012年6月10日 18:09 ]

女子やり投げ 日本新をマークした3投目の行方を見つめながら、声を上げて気持ちを込める海老原有希

 陸上のロンドン五輪代表最終選考会となる日本選手権最終日は10日、大阪市の長居陸上競技場で行われ、女子やり投げは海老原有希(スズキ浜松AC)が五輪参加標準記録A(A標準=61メートル00)を突破する62メートル36の日本新記録で2年ぶり5度目の優勝を果たし、初の五輪代表に決まった。

 200メートルの男子は高瀬慧(富士通)がA標準(20秒55)を破る20秒42で初優勝し、初の五輪代表に決定。2位に飯塚翔太(中大)が入り、高平慎士(富士通)は3位だった。女子は福島千里(北海道ハイテクAC)が23秒35で2連覇し、短距離2冠を達成した。

 女子の5000メートルは新谷仁美(ユニバーサルエンターテインメント)がA標準(15分20秒)突破の15分17秒92で初優勝。400メートル障害は久保倉里美(新潟アルビレックス)が55秒98で6連覇し、ともに五輪行きを決めた。

 A標準の突破者で優勝した選手計10人が五輪代表に決まった。それ以外の代表は11日の日本陸連理事会で決定する。

 ▽海老原 有希(えびはら・ゆき=陸上女子やり投げ)10年の広州アジア大会で日本新記録の61メートル56を記録し、金メダル獲得。昨年の世界選手権では女子投てき種目の日本勢で初めて決勝に進出した。国士舘大出、スズキ浜松AC。164センチ、66キロ。26歳。栃木県出身。

 ▽高瀬 慧(たかせ・けい=陸上男子200メートル)昨年5月の東日本実業団選手権200メートルで自己ベストの20秒53を記録。昨年の世界選手権では1600メートルリレーの第1走者を務めた。順大出、富士通。179センチ、61キロ。23歳。静岡県出身。

 ▽新谷 仁美(にいや・ひとみ=陸上女子5000メートル)全国高校駅伝で3年連続区間賞を獲得した。昨夏の世界選手権で決勝に進出し、13位。岡山・興譲館高出、ユニバーサルエンターテインメント。166センチ、44キロ。24歳。岡山県出身。

 ▽久保倉 里美(くぼくら・さとみ=陸上女子400メートル障害)昨年6月に自らが持つ女子400メートル障害の日本記録を更新。3大会連続出場となった昨夏の世界選手権で初めて準決勝に進出した。福島大出、新潟アルビレックス。160センチ、52キロ。30歳。北海道出身。

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2012年6月10日のニュース