「これで本当に終わるのか…」元関脇・玉乃島 涙の断髪式

[ 2012年6月10日 16:25 ]

断髪式で母の百子さんに肩をたたかれ、涙を流す元関脇玉乃島の西岩親方

 昨年の大相撲九州場所で引退した元関脇玉乃島の西岩親方(34)=本名岡部新、福島県出身、片男波部屋=が10日、東京・両国国技館で断髪式を行い、プロ入り前からライバルだった幕内雅山ら約360人がはさみを入れ、師匠の片男波親方(元関脇玉春日)が大銀杏を切り落とした。

 土俵に上がれない女性にも断髪式に参加してもらうため、土俵の横にステージを設置した。西岩親方は母の百子さんにはさみを入れられると思わず涙をぬぐい「これで本当に終わるのかという思い。でも、まげを落とさないと前に進めない」と語った。

 今後は弟子の育成に加え、相撲の普及にも力を入れる考え。10月ごろに故郷の福島で相撲教室など児童向けのイベントを開催するという。

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2012年6月10日のニュース