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地震被災者に勇気届けた!チリ48年ぶり1勝

[ 2010年6月17日 06:00 ]

ホンジュラス―チリ 前半、先制ゴールを喜ぶチリイレブン

 【W杯1次リーグH組 チリ1―0ホンジュラス】南米予選を2位で通過し、3大会ぶりのW杯出場を果たしたチリがホンジュラスを1―0で下した。自国で開催された62年大会の3位決定戦に勝って以来、出場した4大会の成績は6分け7敗。大会史上最長ブランクとなる48年ぶりの勝利に、エースFWサンチェスは「この勝利を喜びたい」と笑顔を見せた。

 前半34分、DFイスラの右からの折り返しをFWボセジュールが決めて先制すると、終始攻め立てた。アルゼンチン人のビエルサ監督は、3位に入った07年U―20W杯メンバーのサンチェスら若手中心で攻撃的なチームづくりに成功。南米予選はブラジルの33得点に次ぐ32得点で、日本代表の岡田監督も絶賛するほどだ。10得点で南米予選得点王のFWスアソは左太腿痛で欠場したが、ヤングチームが躍動。それでも指揮官は「もっと点を取れれば…」と不満げで、「次の試合で勝たなくてはならない」と21日のスイス戦を見据えた。
 今年2月にチリで大地震が発生し、452人が死亡。観戦に訪れたミチェル・バチェレ元大統領は「W杯が国民を癒やしてくれるでしょう」と願う。まずは1勝して国民に勇気を与えた。

 ≪最長ブランク“新記録”≫チリが自国開催の62年大会以来、48年ぶりのW杯勝利。従来の最長ブランクは94年大会で地元の米国が50年以来44年ぶりに勝利したのが記録だったが、これを抜いた。チリはこの間に4大会に出場して13試合勝利なし(6分け7敗)。W杯の連続未勝利はブルガリアの17試合連続だが、13試合は韓国(14試合)に次いで、メキシコと並ぶワースト3位でストップした。

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2010年6月17日のニュース