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勝敗を左右する情報戦 「アジジ」で痛い目に遭ったことも…

[ 2010年6月17日 11:23 ]

岡田監督“先制口撃”オランダに情報戦仕掛けた

 【W杯南アフリカ大会・E組日本】19日の1次リーグ第2戦へ向けて、オランダをかく乱する発言を行った岡田監督。サッカーにおいて対戦前の情報戦は大きな意味を持つ。岡田監督率いる日本代表がW杯初出場を決めた97年11月16日のフランス大会アジア第3代表決定戦イラン戦(ジョホールバル)ではこんな事件が起きた。前日練習でイランのエースFWアジジが負傷。車椅子に乗って報道陣の前に現れたが、翌日の試合には何事もなかったように先発。混乱した日本はアジジにゴールを奪われた。はまれば勝敗を左右する効果を生むこともある。

 【代表情報戦アラカルト】
 ☆オーストラリア代表 06年W杯ドイツ大会日本戦に向けたギリシャとの強化試合で、本来の3バックではなく4バックを採用して1―0で勝利。しかし、本番の日本戦では再び3バックに戻した。また、ヒディンク監督が「90分は使えない」と先発落ちを示唆した故障明けのキューウェルを先発起用。3―1で逆転勝ちした。

 ☆オマーン代表 08年6月2日のW杯アジア3次予選日本戦に備えて来日したが、ベンチ入りできる18人を大幅に超える28人で乗り込んだ。スタメンを分かりにくくする意図があったようだが、試合は0―3で敗れた。

 ☆デンマーク代表 W杯南アフリカ大会初戦のオランダ戦(14日)前、股関節痛で離脱していたエースFWベントナーについてオルセン監督が「無理だろう」と欠場を示唆。だが、ベントナーは先発し後半17分までプレーした。試合は0―2で敗れた。

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2010年6月17日のニュース