前園真聖 秀岳館高サッカー部“暴行騒動”で持論「教育ってことをもう1回、見直さないといけない」

[ 2022年5月8日 11:23 ]

元サッカー日本代表の前園真聖
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 元サッカー日本代表でタレントの前園真聖(48)が8日、フジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部の男性コーチが部員の生徒に暴行した問題で、学校側が5日に記者会見したことに言及した。

 会見では、全生徒を対象にしたアンケートの結果、サッカー部員が2年以内に受けた暴力行為が38件(職員から部員への暴力25件、部員同士の暴力13件)確認されたことを報告。また、コーチの暴力行為を巡って部員が顔や名前を明かして謝罪する動画を部の公式ツイッターに投稿したことについて、同部の段原一詞監督が事前に把握して動画の制作に関与していたことも明らかにした。

 前園は「(部活動での暴力は)サッカーだけでなく、他の部活でもだいぶなくなってきたというのは聞いていたんですけど、まだやっぱりこういう学校が残っているって言うのはすごく残念です」とコメント。「自分もこういう高校時代を経て、厳しい監督もいたし、手をあげられたこともあったんですけど、そのことによって、スポーツの向上ができたかっていったら、できていない。厳しくして、手をあげられて、サッカーがうまくなったり他のスポーツがうまくなったりってことは絶対にないと思う」と自身の経験を交えて語り、「これが日常的にあるかないかってよりも、そういうことがあるって時点で、選手たちは負ければまた監督に何かやられるとか、圧力もあったりとか、そういう中でスポーツをやるってことは一番、スポーツを楽しめていないし、向上できないと思うので、その仕組みを知っていたのか、高校時代も知っていたのかわからないですけど、監督のこれから、コーチも含めて、指導者の資格は高体連ではなくて、サッカー協会の管轄になると思うので、これからいろいろな処分が出てくると思う」と見解を示した。

 「個人的にはおそらく他の高校でもあると思っているんです。だから、こういう機会にこういうのをなくしていかないと、スポーツの向上っていう前に全員がプロに行けるわけでもないし、人間的にそのあと、育って、いろいろな分野に行くかっていうのが大事だと思うから、育成のほうが大事だと思う。そこを考えたら、勝つことだけがすべてじゃないし、ちゃんと教育ってことをもう1回、見直さないといけないと思う。これを機会に全部洗いだしてほしい」と訴えた。

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2022年5月8日のニュース