藤井王位 豊島竜王との王位戦第5局 午前10時半から約2時間の大長考中 戦型は3局連続の相掛かり

[ 2021年8月24日 12:48 ]

王位戦第5局の1日目に臨んだ藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(19)=棋聖と2冠=が挑戦者に豊島将之竜王(31)=叡王と2冠=を迎え撃つ王位戦7番勝負第5局は24日、徳島市の料亭「渭水苑」で1日目が始まり、戦型は藤井の先手で相掛かりになった。叡王戦5番勝負と合わせて「夏の十二番勝負」を戦う両者は18、19日の王位戦第4局、22日の叡王戦第4局に続く3局連続の相掛かり。王位戦は藤井、叡王戦は豊島と勝者が分かれたことで、より棋理を突き詰めたい思惑も働いたと見られる。

 藤井が王を6筋へ寄せた11手目以降、豊島が戦端を開く。飛先の歩交換から両者浮き飛車に構え、好戦的な態勢を築いた。ここまで藤井の3勝1敗で、防衛へ王手をかける重要対局とは思えない進行の早さになった。

 ところが午前10時半ごろ、豊島による40手目、王側の金上がりを見た藤井の指し手が止まる。午前12時半からの昼食休憩まで考え続け、約2時間を消費した。

 メニューは藤井が天ぷらうどん、豊島は松花堂弁当。対局場検分があった前日の会見で、その麺類好きを聞かれた藤井は「(徳島ラーメンなど)そういう名物を頼める機会があれば。楽しみにしてます」と語っていた。対局場関係者への配慮か、タイトル戦での地方対局ではご当所の名物を注文する傾向にあり、四国名物のうどんに選択が落ち着いたと見られる。

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