中居正広が明かす侍ジャパン中継の舞台裏「なんかちょっと申し訳ない感じもあって」

[ 2021年8月24日 16:37 ]

中居正広
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 タレントの中居正広(48)が21日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「中居正広 ON&ON AIR」(土曜後11・00)に出演。TBSが中継した東京五輪野球2試合にスペシャルゲストとして出演した際の舞台裏を明かした。

 中居は2004年アテネ夏季五輪から18年平昌冬季五輪まで夏冬8大会連続でTBSの五輪中継でメインキャスターを務めたが、今回は久々の“おうちオリンピック”。だが、TBSが侍ジャパンの試合中継を担当した7月31日の1次リーグ・メキシコ戦と8月2日の準々決勝・米国戦(ともに横浜)はスペシャルゲストとして2試合とも現場から中継した。

 まずは「デーゲームはちょっともうね、みんなよく本当に…大きなケガも病気もなく終わって良かったなっていうね」と高温多湿の中、人工芝の横浜スタジアムでデーゲームを戦った各国選手団を気遣った中居。「ちょっともう尋常じゃなかったですね、ホントに。スタンドでじっとしているだけでも“秒で大汗”だったね。ものすごかった」と現場の過酷な状況を報告した。

 結局、侍ジャパンは8月7日の決勝(横浜)で米国を再び破り、正式競技となってからは初となる悲願の金メダル獲得。「金メダル獲れて良かったですよ…」と静かに振り返った中居だったが、「ちょっと違う視点かもしれないですけど」として中継スタッフの苦労や自身の思いを明かした。

 民放で侍ジャパンの試合中継があるのはTBSのみで、前述の2試合だけ。これまでもWBCやプレミア12などの国際大会で侍ジャパンに長く密着してきただけに、事前合宿や強化試合で中居が選手にインタビューする案もあった。だが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため事前から難しそうだとの見通しがあり、結局、他局も含めて全て不可能になったという。

 そんな中、スタッフからは試合観戦している中居の様子を撮影したいとの申し出が。これまでも何度もあった手法だが、「ヒット打ちました、抑えました、ホームラン打ちました…みたいな。前もってスタッフに、ちょっと僕、リアクション多分悪いと思いますけど、それでも…。あんまり意味ないと思いますよ、みたいな。お話ししたのは、僕、こうやって見させてもらうのはすごく…野球好きですからうれしいことですけど。取材がてらで見てるんですけど、無観客で見れない人がいっぱいいて、チケット持ってるにも関わらず見れない…。で、ホントにね、本当に(スタジアム内は)ガラガラなんですよ。で、僕は生で見れてしまってる…のになんかちょっと申し訳ない感じもあって。ここで見てるからっていってイェ~イ!やったぁ~!良かったぁ~!いけ~!ホームラン!っていうのは、なんかできなくて。ちょっと難しいなと思って。(自宅などの)テレビで見てたらウワ~ッ!とかやってるんだろうけど…うん。見ることのできなかった無念っていうのももちろんあるから。ちょっと多分おとなしく見るような形になると思いますって。野球ファンいっぱいいるし。生で見たい人いっぱいいるのに。代表して見るっていうつもりでもないから。ちょっとリアクションはちょっと僕は抑えて、おとなしく見てようかなと思いますんでちょっと…。撮りごたえないと思いますけど…」と、スタッフとの事前やり取りがあったことを明かした。

 その上で「野球は特別好きな競技だったりしますんで、金メダル獲れて本当に良かったなと思いますね」と中居。この日の放送でも最後まではしゃがず、静かな声で抑えめに喜びを表現していた。

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2021年8月24日のニュース