藤井2冠 豊島叡王との第3局開始 ここまで1勝1敗 戦型は4局連続の角換わり

[ 2021年8月9日 12:34 ]

叡王戦第3局に臨む豊島将之叡王(右)と藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太2冠(19)=王位、棋聖=が豊島将之叡王(31)=竜王との2冠=に挑む第6期叡王戦5番勝負の第3局が9日、名古屋市の料亭「か茂免(かもめ)」で午前9時、藤井の先手で開幕し、戦型は角換わり腰掛け銀になった。

 両者の対局では非公式戦ながら18年12月、新人王戦で優勝した藤井の記念対局と54手目まで同じ形。記念対局では藤井が89手で勝った。この日、午前中に71手まで進んだハイペースもうなずける、両者習いのある展開になった。相居飛車の3大戦型、矢倉と相掛かり、角換わりでは、4局連続の角換わりになった。

 第2局まで1勝1敗。第3局を制した棋士が先に王手をかけることができる、5番勝負の要所だ。同じカードで平行開催中の王位戦7番勝負では藤井が2勝1敗。例年10月開幕の竜王戦7番勝負でも豊島に挑む挑戦者が藤井と永瀬拓矢王座(28)に絞られ、その挑戦者決定3番勝負が12日開幕する。

 豊島―藤井。棋界の新ゴールデンカード初のタイトル戦勝利へ前進するのはどちらか。午前9時対局開始で、持ち時間は4時間。夕刻終局予定。

 昼食は豊島が「一色産鰻のコーチン玉子とじ丼、壬生茶と海老のとびっこ和え、抹茶鱧すまし仕立て」。藤井は「ぽんきし、鱧寿司」。ぽんきしはか茂免名物、きしめんのスッポンスープ仕立て。

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2021年8月9日のニュース