山口香氏「本来の五輪の精神を体現した」と感じたシーンとは…「スポ根から脱却するのかな」

[ 2021年8月9日 21:11 ]

山口香氏
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 日本オリンピック委員会(JOC)元理事で、元柔道世界女王の山口香氏(56)が9日、BS-TBS「報道1930」(月~金曜後7・30)に生出演し、8日に閉幕した東京五輪で生まれた新たな価値観について私見を語った。

 スケートボード女子パークでは、岡本碧優(みすぐ、15=MKグループ)が逆転を狙って大技に挑んだものの転倒し、失敗。結果は4位でメダルを逃した。しかし、そのチャレンジ精神を称賛するライバルたちから、最後に担ぎ上げられる場面があり、感動を呼んだ。新競技で見られたこのシーンを、山口氏は「新しい風かなと思いました。国とかメダルとか、そういうものを超えてチャレンジすることへのリスペクト」と称賛した。

 自然発生的に出た行動に、山口氏は「若い選手であるにも関わらず、教わってやっているとか、言われてやっていることではなく、自然にそうしたことが出た。こうした新しい競技が、本来の五輪の精神を体現してくれたのかな。それを感じました」と驚きを口にした。さらに「広がっていけば、また何か違う、長らくあった“スポ根”みたいなものから脱却するのかなと感じました」と、価値観の変化に期待を寄せた。

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2021年8月9日のニュース