森繁和氏　中日は「先制逃げ切り」の必勝パターンを築ければ今後も大崩れはしない

セ・リーグ   中日3－1DeNA （ 2024年4月9日    横浜 ）

＜D・中＞ファンにあいさつする立浪監督（撮影・西川祐介）
Photo By スポニチ

　【森繁和氏　視点】あくまでまだ開幕から10試合。それでも首位となれば、いい流れが来ているのは間違いない。中日の投手力は定評があったが、先発は高橋宏が開幕2軍で、大野、梅津も手術からの復帰途上。救援陣に比べて不安が残ると思っていたが、この4連勝は全て先発投手に勝ちが付いていることを考えれば、やはり層が厚い。

　投手陣を援護する打線は中田が入ることで変わった。この日は右打ちで全3打点。この打撃と、本塁打を狙える場面での打撃をミックスさせれば打点はさらに増えるはず。1番・三好と2番・田中は2人で5度出塁して3得点。もちろんまだレギュラー固定とはいかないが、足も使える2人は楽しみな存在だ。

　今季の6勝のうち、5勝が先制逃げ切り。立浪監督もエンドランなどを駆使し、先に点を奪おうという姿勢が見える。この必勝パターンを築ければ今後も大崩れはないだろう。私がヘッドコーチから監督代行になった8年前は、5月に首位も最後は最下位だった。ぜひ今の強さが「本物」になってほしいと願う。（スポニチ本紙評論家）