オリックス・平野佳「凄い声援、力になってます」 史上初の京セラドーム100セーブ

[ 2024年4月10日 05:45 ]

パ・リーグ   オリックス5-4楽天 ( 2024年4月9日    京セラD )

<オ・楽>野手陣を笑顔で迎える平野佳(中央右寄り)(撮影・中辻 颯太)
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 オリックスの本拠地には頼れる守護神がいる。5―4の9回、地元ファンの歓声に後押しされ、5番手として平野佳が登板。1死から小深田に左前打を浴びるなど打者4人に30球を要しながらも、点は許さない。今季の3セーブ目が、節目の京セラドーム100セーブ目となった。

 「(節目は)今日の試合前に聞きましたけど、投げている時は全く覚えていなかった。投げやすいのはもちろんだけど、ここ数年、凄い声援をくれますし、力になってます」

 昨季最終戦の10月2日の日本ハム戦(京セラドーム)で、この球場で日米通算250セーブを達成した。18年から3年間の米国挑戦を挟んでも温かく迎えてくれたファンや、自分より若く球の速い投手が多くいる中で、抑えとして信頼を置いてくれる首脳陣への感謝を忘れず、マウンドに上がる。

 3月で不惑を迎えても、向上心は変わらない。例年、春季キャンプでは新球習得に挑戦。真っすぐ、フォークをファウルで粘られた先頭の伊藤裕への10球目には、ほとんど投げない123キロのスライダーを選択。わずかにボールになったが「自分の中ではいいところに投げられたんで、これからもどんどん使いたい」と意欲的だった。国内通算250セーブまでもあと5。2位以下に大差をつける「京セラのセーブ王」が、まだまだ勝利を締めくくり続ける。 (山添 晴治)

 《京セラDで2位は60セーブ》京セラDの通算セーブ数2位は大塚晶則(最終所属は中日)で60セーブ。3位は加藤大輔(同・楽天)の28セーブで、現役の平野佳が突出している。

 《今季初カード初戦勝利で最下位脱出だ!!》初回の攻撃で悪い流れを振り払い、開幕4カード目で初めて初戦を白星で飾った。1死から西野が11球粘って四球で出塁。中川の左越え二塁打で二、三塁とし、セデーニョの遊ゴロの間に先制。さらに森が左中間適時二塁打で続いた。「何点あってもいい場面だったんで良かった」。4点リードから最後は1点差に迫られながらも勝ちきり「(カード)頭を取れてなかったんで、しっかり取れて良かった」と中嶋監督。最下位も脱出し、次は今季初のカード勝ち越しを狙う。

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