中大・東恩納蒼が鮮烈デビュー 初登板初勝利に「これからも勝利を積み重ねたい」

[ 2024年4月10日 18:32 ]

東都大学野球1部春季リーグ・第1週第2日   中大4―2駒大 ( 2024年4月10日    神宮 )

<中大・駒大>初登板で勝利投手となった中大・東恩納(左)はウイニングボールを手にポーズ(撮影・村上 大輔)
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 中大のルーキー右腕・東恩納蒼投手(1年=沖縄尚学)の快投が徐々に流れを変えた。

 3回、2点を先制されてなおも2死三塁からマウンドに上がると、相手3番の角田蓮内野手(4年=昌平)を130キロスライダーで空振り三振。9回までの6回1/3を無失点に封じて逆転勝ちを呼び込み「(逆転してくれて)うれしかったです」と笑みがこぼれた。

 伝家の宝刀がさえわたった。縦に鋭く落ちるスライダーは、最後まで相手打線に捉えさせず奪った三振も7個。2点リードで迎えた9回は2死一、二塁の一発逆転のピンチも背負ったが、最後もスライダーで空振り三振。「最後は三振で取りたいなと思っていたので、自分の思い描いたとおりのイメージで投げられたので良かったです」と力強く右手を握り、チームに初勝利をもたらした。

 昨夏は沖縄大会から甲子園3回戦途中まで47回1/3を連続無失点に封じ“ミスターゼロ”として注目を浴び、その後は高校日本代表にも選出されW杯では初優勝にも貢献。ドラフトではまさかの指名漏れも経験したが、4年後のプロ入りを目標に掲げて進んだ大学で鮮烈デビューを果たしてみせた。「まだ始まったばかりなので、これからも勝利を積み重ねていけるようにやっていきたい」。中大・東恩納の歴史はまだ始まったばかりだ。
(村井 樹)

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