巨人・岡本和 「空気合う」鹿児島で本領2号&逆転V打!チームの全3打点叩き出す

[ 2024年4月10日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―1ヤクルト ( 2024年4月9日    鹿児島 )

<ヤ・巨>7回、ソロを放つ岡本和(撮影・尾崎 有希)
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 巨人・岡本和真内野手(27)は9日、ヤクルト戦でチームの全3打点を叩き出し、2連勝に導いた。5回に決勝の逆転2点適時打を放ち、7回には2号ソロを放った。コロナ下を挟んで、19年4月16日以来、5年ぶりの鹿児島開催を3―1の勝利で飾り、同地では通算7勝3敗とした。鹿児島では5戦3発となった4番が好相性ぶりを発揮し、チームは勝率5割に復帰した。

 桜島を望む平和リース球場に高々と打ち上げた。岡本和が捉えた打球が左翼ポール際に飛び込む。滞空時間は約6・8秒。どっしりとした自慢の体から2号ソロを運んだ。

 「ちょっと高く上がりすぎたかなと思ったけれど、風に助けられた。入ってくれて良かった」

 2―1の7回2死、エスパーダの高め直球を振り抜いた。その前の打席、0―1の5回1死二、三塁では左前で弾む逆転の2点打を放っていた。「今年は打点に一番意識を置いている」と、143打点と打点王を目標に掲げる主砲が全3打点を挙げる活躍。「チャンスでたくさん回してもらっているので、何とか生かしたいと思っている」。昨季は得点圏で打率・233と苦しんだが、今季は8打数4安打の5割と勝負強さを発揮している。

 5年ぶりの鹿児島開催。通算5戦で打率・353、3本塁打、5打点と相性が良く「空気が合っているんじゃないかな」と笑った。鹿児島が生んだ幕末の英雄・西郷隆盛には「僕のおとん(義清さん)がめっちゃ似ていると言われます」とも明かした。その遺伝子を引き継ぎ、1メートル80、105キロとも伝えられる西郷どんのような自慢の巨体を持つ背番号25。自身は1メートル86、100キロの鍛えられた肉体を駆使し、これで今季9打点、打率・378はともにリーグトップ。2本塁打はトップの中日・細川に1本差と迫る。巨人のリーダーとしてチームをけん引している。

 阿部監督も「ナイスバッティング。貴重なホームランになった」と称えた頼もしい4番の活躍で連勝し、勝率を5割に戻した。主砲と同じくチームも鹿児島では通算7勝3敗と好相性。岡本和は「東京に戻っても試合が続きますし、たくさん球場に来てくれたらうれしいです」と鹿児島のファンに呼びかけた。(青森 正宣)

 ▽平和リース球場 鹿児島市の県立鴨池野球場。18年に平和リースが命名権を取得し、19年2月1日から現名称を使用する。プロ野球初開催は72年のヤクルト―広島戦。72~07年までロッテがキャンプを実施していた。両翼98メートル、中堅122メートル。収容人員2万1000人。

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