巨人・菅野智之「小林もうまく配球してくれたと思います」 657日ぶりスガコバで7回零封、初勝利

[ 2024年4月4日 21:11 ]

セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2024年4月4日    バンテリンD )

<中・巨>ヒーローインタビューを終え、ガッツポーズする勝利投手の菅野(撮影・木村 揚輔)
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 巨人の菅野智之投手(34)が開幕6戦目となった4日の中日戦(バンテリンD)で今季初登板初先発。最速153キロをマークして7回4安打零封の好投を披露し、今季初勝利をマークするとともにチームの連敗を3で止めた。

 昨季は2013年にプロ入りしてから最少の4勝(8敗)にとどまった菅野。この日は17年に最優秀バッテリー賞を受賞した同学年の盟友・小林と2022年6月17日の中日戦(バンテリンD)以来657日ぶりとなる先発バッテリーを組んで試合に臨み、4回、5回、6回と併殺で切り抜けるなどさすがの投球を披露した。

 特に5回、1死一塁で木下のピッチャー返しに一度グラブを差し出した場面では、打球の方向を瞬時に見定めてスルー。バックを信頼して二ゴロ併殺打にするなどベテランの経験と味が光った。

 試合後、敵地でヒーローインタビューに臨んだ菅野は「初登板だったので少し入りは硬くなってしまいましたけど、なんとか0点に抑えることができて。チームも連敗中で、なんとか止めようと必死に投げました」と第一声。

 初回、1番の三好を四球で塁に出したが、3回まで無安打で立ち上がった。

 「先頭バッターにフォアボールを出してしまったので、そこは反省ですけど、テンポ良くアウトを重ねることができたと思います」と振り返り、「味方のいい守備にも助けられて。自分自身もダブルプレーを取るつもりで配球して、キャッチャーの小林もうまく配球してくれたと思います」とあうんの呼吸を見せた“相棒”にも感謝した。

 7回まで90球。完封勝利でも完投勝利でも菅野にとっては2021年4月以来3年ぶり、シーズン初登板で完封ならプロ12年目で自身初となるところだったが、阿部慎之助監督(45)は8回のマウンドに2試合連続敗戦投手となった中川を送り、菅野は降板となった。

 それでも中川は8回の1イニングを3人でピシャリ。最後は守護神の大勢が3者連続三振で今季初セーブを挙げて締めくくり、完封リレーを飾った。

 今季に懸ける思いについては「オフシーズンから今年に懸ける思いっていうのを凄く強く持って過ごしてきたので、まずはいいスタートが切れたんじゃないかなって思います」と話した菅野。

 「ペナントレース始まったばかりですけど、こういう連敗を止めるっていう小さな積み重ねが最後優勝っていうところにつながっていくと思うので、これからもこういう時に自分に回ってきたらしっかり連敗(ストップ)だったり、チームに勢いをつけていけるようなピッチングをしたいなと思います」と力強かった。

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