辻発彦氏 西武ドラ1・武内は底知れない…2桁勝利確実

[ 2024年4月4日 05:30 ]

パ・リーグ   西武3-0オリックス ( 2024年4月3日    ベルーナD )

<西・オ>マウンドで躍動する武内(撮影・久冨木 修)
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 【辻発彦 視点】武内は素晴らしかった。直球のMAXは151キロ。ほとんどが140キロ台で飛び抜けた速さはないが、打者は差し込まれる。後ろが小さくて打者からは見づらい特徴的な腕の振り。直球がビュッと食い込んでくるから詰まらされる。春のキャンプ中のインタビューで「大学2年の途中で自分で考え、後ろを小さくする腕の振りを調整しました」と語っていた。高い志で身につけた技術は本物だ。

 打者はポイントを前にして対応しようとするが、そこに絶妙なチェンジアップがくる。7回、ゴンザレスの打席。3―2から真ん中低めに落ちるチェンジアップで空振り三振。フルカウントからこんな球を投げられたら打者はお手上げだ。得意球はツーシームだと語っていたがこの試合では85球中、9球。左打者には福田への2球しか投げていない。今後、左打者が多い打線との対戦に備えて、あえて使わなかったとも考えられる。底知れない投球術。2桁は確実に勝てるとみた。

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