中日・大野が持つ「自らを客観視する能力」 一人称「大野は…」が象徴する“第3の武器”

[ 2024年4月4日 05:45 ]

セ・リーグ   中日5-2巨人 ( 2024年4月3日    バンテリンD )

<中・巨>先発した大野(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 【記者フリートーク】大野の武器は、直球とツーシームだけではない。自らを客観視する能力が優れている。

 左肘に異変を感じる2カ月前だった昨春キャンプのこと。沖縄料理店での会食中に、「ちょっと取材っぽいこと聞いていいですか?」と尋ねた。お酒が強く、少しだけ顔を赤くした左腕は、自らを一人称で「大野は、ですね…」と切り出した。

 まるでロック歌手・矢沢永吉が自分のことを「矢沢」と語るみたいだな、と冗談半分に聞いていたが、すぐ襟を正して耳を傾けた。

 「大野の攻め方は、オーソドックスな左投手と同じ攻め方です。なので、そこから打者の反応を見て対応していきます」

 相手がいる野球というスポーツで、自らを冷静に分析する能力は重要。成功する理由がある。20年の沢村賞投手が“復活のサクセスロード”を踏み出した。 (中日担当・湯澤 涼)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月4日のニュース