大谷翔平 待望のドジャース1号 開幕から9試合連続5得点以上はメジャー史上6球団目の記録的一発

[ 2024年4月4日 13:24 ]

ナ・リーグ   ドジャース5-4ジャイアンツ ( 2024年4月3日    ロサンゼルス )

今季初本塁打を放ち、フリーマン(左)に出迎えられるドジャース・大谷(AP)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が3日(日本時間4日)、本拠でのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。開幕から自己ワースト40打席不発で迎えた第4打席で移籍後初本塁打となる今季1号を放つなど、4打数2安打1打点で5-4の勝利に貢献した。ジャイアンツ3連戦はこれでスイープとなった。

 待ちわびた瞬間がやってきたのが4―3の7回2死走者なしの場面だった。左腕テーラー・ロジャースに対し、カウント3-1からの速球を強振すると、強烈な打球は右中間席で弾んだ。大熱狂の中、ダイヤモンドを一周した大谷はベンチでナインに出迎えられると、安どした様子を見せた。テオスカー・ヘルナンデスにはひまわりの種をぶつけられる手荒い祝福もあった。

 打球速度は105.6マイル(約169.9キロ)、打球角度は24度、飛距離は430フィート(約131.1メートル)だった。この一発で開幕から9試合連続5得点以上を記録。スポーツ専門局「ESPN」のサラ・ラングス記者は、1900年以降で開幕から9試合連続5得点以上を記録したのは過去5球団だと自身のSNSで報じた。

 2日のジャイアンツ戦でチームは1890年のナ・リーグ加入から135年目、球団初の開幕8試合連続5得点以上と爆発する中、大谷は3打数無安打。開幕から8試合、37打席連続本塁打なしは自己ワーストを更新していた。ここまで打率・242、本塁打なしと開幕から苦しみ抜いた末にようやく飛び出した一発に今季2度目の完売で本拠地ドジャースタジアムに詰めかけた5万2746人のファンも大熱狂した。

 専属通訳だった水原一平氏が3月21日の開幕第2戦を前に違法賭博問題などで球団を解雇となった。その後はオープン戦も含め本塁打が出ていなかったが、ようやく待望の一発が生まれ、自らのバットで“水原ショック”を払拭した。

 大谷の開幕に限らない連続本塁打なしのワースト記録は、2022年の22試合&93打席連続だった。その年の34本塁打目を放った9月11日のアストロズ戦の第1打席の後、シーズン最終戦だった10月5日のアスレチックス戦まで本塁打なしに終わった。また、昨季の最後の本塁打は8月23日のレッズ戦の第1打席での44号だった。

 初回は絶好調の1番・ムーキー・ベッツが安打で出塁し、無死走者なしで第1打席を迎えた。22歳の若手左腕カイル・ハリソンとの初対戦で2球で簡単に追い込まれると、最後は87マイル(約140.0キロ)の低めのチェンジアップにタイミングを外されてバットが空を切った。

 1-1の3回先頭で迎えた第2打席。22歳の若手左腕カイル・ハリソンとの2度目の対戦で1ボールから2球目の内角速球に詰まらされながら一、二塁間へ。一塁ベースカバーに入った投手との競争となり、大谷の足が上回った。さらに4番のウィル・スミスの左翼線への二塁打で大谷が本塁まで激走。一塁から一気に本塁へ生還して勝ち越しのホームを踏んだ。

 4-1で迎えた4回2死一塁の第3打席はカウント1-2から2球連続ファウルで粘ったが、6球目の速球にやや差し込まれて左飛に倒れた。

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