山本由伸 開幕前最後の先発は5回途中8安打4失点で防御率8.38 相手の積極攻撃に「甘いところに」

[ 2024年3月14日 07:05 ]

<ドジャース・マリナーズ>先発するドジャース・山本(撮影・白鳥 佳樹)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が13日(日本時間14日)、アリゾナ州グレンデールで行われたマリナーズとのオープン戦に先発登板。21日のパドレスとの開幕2戦目の先発が決まった右腕が、開幕前最後の登板で4回2/3を8安打4失点、1四球、7奪三振で降板した。最速は96マイル(約154キロ)だった。

 山本がマリナーズ打線の積極打法に攻略された。初回は3者三振、2回も1四球のみで無安打と上々の立ち上がりを見せたが、マリナーズ打線には明確な意図が読み取れた。2巡目に入った3回2死走者なしから1番クロフォードに初球を左前打されてこの試合初安打を許した。

 4回は先頭の3番ポランコはカウント2-1からの直球を狙われ右前打。4番ガーバーは2ボールからの直球、5番ハニガーは1ボールからの直球、6番フランコは初球の直球を狙われ、4連打で2失点した。

 5回も先頭の1番クロフォードが初球の直球を叩いて左前打。2番ロドリゲスこそフルカウントから直球を右前打したものの、4番ガーバーには初球のカーブを捉えられて左越えの2点適時二塁打を許した。

 この試合、マリナーズ打線が放った8安打中7安打が追い込まれる前に捉えたもの。どの球種、どのカウントでも質の高いボールを投げる持つ山本の対策としてマリナーズ打線が攻略法を示した形となった。

 山本は試合後「ボールが甘いところにいったのを捉えられてしまった。来週はもっともっとボールを操ってコントロールしていければいいピッチングができると思います。コースが甘かったり、低く投げ切れていなかったりボールが少しずつ真ん中に入って、詰まってるけどヒットになっていた。次から公式戦なので投げきっていけたらあれがアウトになると思う。ちょっとずつ甘くなっている分、詰まっていてもヒットになっていると思う。4失点してしまったので投球としてはよくないですけど、いいところもありましたし、試合感覚はどんどん出てきているので、今日のことを振り返って来週につなげたいと思います」と振り返った。

 5回にはセットポジションに入ってからの間合いが長くなったため、ピッチクロック違反でボールを宣告された。その後も捕手バーンズとのサインがかみ合わずにピッチクロック違反前にバーンズがタイムを要求してマウンドに駆け寄る場面も見られるなど、ピッチクロックに適応することも求められそうだ。ピッチクロック違反については「ちょうど投げようとしていたところで持ちすぎました」と反省していた。

 山本は登板間で課題としていたセットポジションを修正。投球始動時のグラブの位置を微調整したとみられ、グラブをより体に近づけた状態から始動することを試みていた。セットポジションの修正については「日に日によくなっていますし、今日も試合で投げられたのでいい感覚もたくさんありました」と説明した。

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