山本由伸　マリナーズ戦で開幕前最後の先発　3回まで無失点5三振と好投も4回に4連打を浴びて2失点

マリナーズに先発したドジャース・山本（撮影・白鳥　佳樹）
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　ドジャースの山本由伸投手（25）が13日（日本時間14日）、アリゾナ州グレンデールで行われたマリナーズとのオープン戦に先発登板。21日のパドレスとの開幕2戦目の先発が決まった右腕が、開幕前最後の登板で4回に4連打で2失点、5回にも2失点して4回2/3を8安打4失点、１四球、7奪三振で降板した。最速は96マイル（約154キロ）だった。

　初回は3者三振の上々の立ち上がり。クロフォード、ロドリゲス、ポランコの上位打線を手玉に取った。2回は4番ガーバーを三邪飛、ハニガーを空振り三振に仕留めて2死。6番フランスには四球を与えたが、7番ロハスを遊ゴロに打ち取った。

　3回は8番トランメルをこの試合5個目の三振とする空振り三振、ザバラは左翼フェンス手前まで大飛球を打ち上げられたが、左飛。1番クロフォードにはこの試合初安打となる左前打を浴びたが、続く2番ロドリゲスを左飛に打ち取って失点を許さなかった。

　4回は先頭打者から3連打を浴びて無死満塁の大ピンチを招くと、6番フランスに4連打目となる左前適時打を許して2失点した。ここでベンチはタイムを要求し、投手コーチが水原一平通訳を伴ってマウンドを訪れ、間を取った。その後は立ち直り、7番ロハスを空振り三振、8番トランメルを中飛、9番ザバラを右飛に打ち取って2失点にとどめた。

　しかし、5回に入っても立て直せなかった。先頭の1番クロフォード、2番ロドリゲスに連打を許すと、1死後に4番ガーバーに2点左越え二塁打を許した。その後、5番ハニガーを遊ゴロに仕留めた時点で球数が73球に達し、デーブ・ロバーツ監督が交代を告げた。

　山本はここまでオープン戦2試合に登板。5イニングで7三振を奪い、防御率9.00。前回登板の6日（同7日）のホワイトソックス戦では、セットポジションのタイミングが合わずに3回6安打5失点だった。それでも「より、いい感覚に近づいていると思いますし、また試合に投げてみて良くなるところもあると思いますし、また気になるところもあると思うので、引き続きどの面も練習していきたい」と話していた。

　山本は登板間で課題としていたセットポジションを修正。投球始動時のグラブの位置を微調整したとみられ、グラブをより体に近づけた状態から始動することを試み、開幕前最後の登板に向けては「やることは変わらず。次の試合（21日）が公式戦になることを頭に入れての登板になる」と話していた。