広島・中村貴　オリ移籍の龍馬から「最後の教え」受ける　故郷・福岡から日帰り参戦「収穫はありました」

5月24日、ともにお立ち台に立った中村貴と西川（右）
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　広島・中村貴浩外野手（23）が最後の“龍馬塾生”となった。今オフに国内FA権を行使してオリックスに移籍した西川からの指名を受けて故郷の福岡から日帰りで駆け付け、22日の自主トレ最終日にマツダスタジアムで合流。外野の定位置獲りへ、ヒットメーカーから打撃の極意を学んだ。

　「龍馬さんと練習するために福岡から来ました。“今日が最後だから来い”と誘われ、打撃を見てもらった。収穫はありました」

　1年目は、打力を買われて5月に育成から支配下登録され、出場15試合で打率・176、0本塁打、3打点。タイミングの取り方を課題に挙げ、西川から“オレはこういう感じで打っている”と実演指導されたという。

　「やっぱり率を残せるし、ホームランも打てる。それに見た目も格好いい。全部です」

　シーズン中から助言を受けていた憧れの巧打者。限定講習は会食が契機だった。教えを請いながら、なかなか聞き出せない後輩に、西川は食事の席で“しっかり聞かないと損するぞ”と忠告。先輩の自主トレ打ち上げ日に待望の時が訪れた。

　「侍ジャパン戦で一発を打てたし、（秋季キャンプの）紅白戦もいい感じだったので、続けようと思います」

　打撃改造でミートポイントを近くし、11月12日の侍ジャパンとの練習試合で、日本ハムの左腕・根本から左越えソロ。その好感触と西川に学んだ極意をブレンドし、2年目の来季は外野の一角を奪い取る。　（江尾　卓也）