ドジャース 世界一へ由伸が先発1、2番手 不安だった先発陣4枠埋まった

[ 2023年12月23日 02:30 ]

山本由伸
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 ドジャースはわずか10日間で総額12億ドル超の大補強を成功させた。11日に大谷と10年総額7億ドルの合意を発表し、16日にはトレードでレイズからグラスノーの獲得と5年総額1億3650万ドルでの契約延長を発表。そして山本との12年総額3億2500万ドルに合意し、3選手の契約総額にオリックスへの譲渡金5062万5000ドルを加えると、12億1212万5000ドル(約1721億円)に上る。最大の懸案だったエース級先発投手の獲得に成功し、投打ともに分厚い布陣となった。

 打線は穴がなく、今季もフリーマン、ベッツを軸に、全体2位の906得点を挙げた。1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマンの「MVPトリオ」を看板に、破壊力はメジャートップ級だ。一方で不安は今季防御率4・57でメジャー20位の先発投手陣だった。大谷は右肘手術の影響で来季は打者に専念し、左肩手術のカーショーはFAとなり、再契約しても復帰は夏。右肘手術から復帰のビューラーと、今季11勝の右腕ミラーの2枚しか固まっていなかった。だが、今季10勝右腕のグラスノー獲得に続けて山本を補強し、先発枠のうち4枚を埋めることができた。

 もっとも4枚とも右腕で、「左腕が必要」と訴える米メディアもある。山本と同様にポスティングシステムで移籍を目指すDeNA・今永の調査も進めており、日本選手トリプル獲りへ向かう可能性もある。他にパドレスからFAのサイ・ヤング賞2度を誇る左腕スネルらも市場に残り、動向が注目を集める。

 ▽ロサンゼルス・ドジャース 1884年にブルックリン・アトランティックスとして創設され、90年にニューヨークを本拠地としてナ・リーグに参入。1932年に球団名をドジャースに。47年に黒人初の大リーガーであるジャッキー・ロビンソンがプレーした。55年にワールドシリーズ(WS)を初制覇し、58年にロサンゼルス移転。2020年には32年ぶりにWSを制した。野茂英雄を筆頭に過去多数の日本選手が所属し、今オフには大谷翔平が加入した。本拠地は1962年からドジャースタジアム。デーブ・ロバーツ監督。

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