日本ハム・万波 進化した積極打法で開眼!全てキャリアハイの成績で本塁打王にあと1本

[ 2023年12月23日 05:30 ]

日本ハムの万波
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 【データで振り返る23年12球団記録レビュー】1シーズン制ではチーム初の2年連続最下位となった日本ハムだが若い力が着実に伸びてきた。その筆頭が23歳の万波だ。141試合に出場し打率・265、25本塁打、74打点。全てキャリアハイの成績で本塁打王にはあと1本と迫った。

 好成績を呼んだのは積極打法だ。打率は初球に限ると・329、2球目も・392と3割を大きく超えた。本塁打も13本が2球目以内だ。カウント別では0ストライク、1ストライクで打率3割超え。昨年は0ストライクは・417だったが、1ストライクからは・229。今季はストライクを取られても打席で慌てなかった。

 課題は2ストライク後だ。追い込まれると打率は・170に急降下。リーグワーストの138三振を喫した。来季は粘り強さを身につけ「月に向かって打て」で打撃開眼した72年大杉勝男(40本)以来チーム52年ぶり2人目の日本人40本塁打を狙いたい。さらに3番で達成となる全打順本塁打にも期待したい。

 現在リーグ3連覇中のオリックスも2年連続最下位から頂点に立った。下克上Vのためにも万波には大空に向かって大きな花火を打ち上げてほしい。(記録課・八田 朝尊)

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