ダル、チームへ初合流 イチローさんからの賛辞には「光栄です。イチローさんから褒められるなんてない」

[ 2023年3月24日 10:38 ]

野茂英雄球団アドバイザーと話し込むダルビッシュ
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)は23日(日本時間24日)、アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設を訪れチーム練習に初合流した。

 午前8時半、キャンプ地入りするとクラブハウスではマチャド、ヘイダーらの主力選手に次々と出迎えられ、WBC優勝を祝福された。米国代表で出場した元ソフトバンクのマルチネスはダルビッシュが持参した『金メダル』を繁々と見つめ、うらやましそうな様子。ダルビッシュはようやくたどり着いた通常のキャンプ生活に「昨日アリゾナに戻って、ひとりでゆっくりする時間でまずホッとした。とにかく今は普通の日常に戻った。すべてがリラックスしている感じ」と笑顔を見せた。

 フィールドでの初練習はアップ、キャッチボール、守備練習を行い、遠投は80メートルほどにまでに距離を伸ばした。首脳陣は開幕までにキャンプ地で1試合の実戦登板を予定。右腕は「数イニング投げる準備はできている。それに耐える体ではある。言われたところで投げる」と頼もしかった。

 今回、侍ジャパンの最年長選手として宮崎での代表合宿初日から参加を志願し、チームをけん引した。そんなダルビッシュに対し、06、09年連覇の立役者となったイチローさんは前日に最大級の賛辞を送った。伝え聞くと「もちろん光栄ですね。イチローさんに褒められることなんてないと思う。自信になりました」と笑顔。だが、すぐさま表情を引き締めイチローさんと自身の思いを重ねた。

 「イチローさんが前回2009年に出られたのが35歳くらいで同じくらいの年齢で日本代表へ時間を割いてくださっていた。自分もこの年齢になってますから若干、意識しました。イチローさんと自分のやり方は違ったと思いますけど、すごく置かれている立場は似ていた。イチローさん、結構大変だったんだなとか、いろいろ考えることはあり、いろんな意味で自信になりました。そこはちゃんとできたのかなというところはあります」

 日本野球のために覚悟を持ちWBCへ挑み、結果を残したふたりはまさに同志。ふたりの覚悟なくして、大会史上最多となる3回の優勝はなかった。

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2023年3月24日のニュース