イチロー氏「ダルの思いをつなげていって」09年共に戦った後輩の“献身”に感銘

[ 2023年3月24日 05:05 ]

09年3月「第2回ワールド・ベースボール・クラシック決勝」見事に2連覇を果たし、笑顔のマリナーズ・イチロー(ロイター)
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 マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(49)が22日(日本時間23日)、アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設で侍ジャパンが優勝したWBCについて語った。

 06年の第1回大会、09年の第2回大会に出場し、連覇の立役者となったイチロー氏は、大会の成長について言及。「マイアミでの試合を何試合かテレビで見た。お客さんも連日満員だったし、中南米の選手たちの気持ちの入り方を見れば(盛況ぶりは)明らかだった。06年からわずか17年でここまできたんだな、と現場にいなくても感じることができた。感慨深かったです」と話した。また、決勝での大谷VSトラウトには「それはこの大会でしか見られないもの。最近は誰対誰という勝負がなかなか見られない中、この大会の最後にそれが見られたのは良かった。国を代表して戦う、この大会の醍醐味(だいごみ)でもあると思います」と語った。

 今回、最も感銘を受けたのは09年に一緒に戦ったダルビッシュの言動。「今回何よりうれしかったのは、ダルが日本代表の招集日初日から参加してくれたこと。09年の最後のメンバーですから。もちろん次回も代表メンバーに入る状態にあってほしいですけど、後輩たちが今回のダルの思いをつなげていってほしい」と、後へ続く侍戦士たちへのメッセージとした。

 ≪決勝ロッカールームにイチロー氏ユニ≫WBC決勝を前に大谷が「憧れてしまっては超えられない。憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」などとロッカールームで仲間を鼓舞した際、中心にイチロー氏のマーリンズ時代のユニホームが飾られていた。会場のローンデポ・パークはマ軍の本拠地。同氏は日本代表として第1、2回大会で2連覇に貢献。15年に移籍したマ軍ではメジャー通算3000安打も達成した。今でもその功績を称え背番号51のユニホームが飾られており、その額に入ったオレンジ色のユニホームが運び込まれた。

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2023年3月24日のニュース