エンゼルス・大谷 侍景気だ 史上最大規模800億円超え契約あるぞ

[ 2023年3月24日 05:15 ]

WBC決勝で力投する大谷(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンを3大会14年ぶりの世界一に導いたエンゼルス・大谷翔平投手(28)が22日(日本時間23日)、優勝から一夜明け、空路でキャンプ地に戻った。2勝1セーブで胴上げ投手、打率・435でMVPに輝いた二刀流。米メディアは今オフFA市場で史上初の総額6億ドル(約786億円)超えの契約を予想するなど、世界的注目度は“爆上がり”状態だ。

 同僚トラウトを空振り三振に仕留め、WBCの頂点に立った米国との決勝から一夜。大谷への注目は、さらに熱を帯びてきた。

 スポーツ専門局ESPNの敏腕記者バスター・オルニー氏が、同局の番組に出演。今大会でMVP、投手&DHでのベストナインに輝いた大谷について、驚異の数字を口にした。「間違いなく大谷の年。総額6億ドル以上の契約になる」。今オフFAとなる大谷の契約総額は、これまで5億ドル(約655億円)超えとされていたが、一気に130億円以上の上乗せを予測。しかも、6億ドルはあくまでスタートラインで、800億円前後の「天文学的数字になる」とした。

 今オフのFA注目選手だったパドレスのマチャドが、昨オフに歴代4位の11年総額3億5000万ドル(約458億5000万円)で契約延長。大谷のFA市場の注目独占が確実となった。これまでの史上最高総額は19年のエ軍の同僚、トラウトの12年総額4億2650万ドル(約558億7200万円)。その最高額だけでなく、5億ドルを一気に超え、同氏は「世界最高選手の争奪戦は大変なことになる」とメッツ、ドジャース、ヤンキース、マリナーズなどを獲得候補に挙げた。

 SNSでも大谷の注目度は急上昇中だ。2月末で約180万人だったインスタグラムのフォロワー数が、WBC期間中に300万人近く増加。22日(日本時間23日)時点で474万人に達し、MLB選手初の400万人超えとなった。日米ともに競技人口減少や人気低下が課題の野球について「自分がそれ(人気復活)に貢献したい」としてきた大谷。WBCでの活躍が、自身も含めた野球への関心を高めている。

 この日、WBC決勝が行われたマイアミから、キャンプ地・アリゾナ州テンピに戻った。フィル・ネビン監督は米国戦から中2日となる24日(同25日)にメジャーのオープン戦ではなく、球数など特別ルールの対応が可能なマイナー戦で登板すると公表。その後、中5日で迎える30日(同31日)の開幕・アスレチックス戦での2年連続の開幕投手に備える。WBC胴上げ投手となった直後に「ポストシーズン、ワールドシリーズで勝っていくことが次のステップ」としたメジャー6年目へ、二刀流が動き出す。

 ≪ペイペイドームと同額≫800億円は、球場建設費も超える大金だ。日本では93年開場のペイペイドームが、総事業費約760億円。大谷が日本ハム時代にプレーした札幌ドームは建設費約422億円で、2個分に迫る。また、WBC決勝が行われたローンデポ・パークは約5億1500万ドル(約675億円)。エ軍の本拠・エンゼルスタジアムは、97年の野球専用球場への改修時の総工費が1億1800万ドル(約155億円)だった。

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2023年3月24日のニュース