【センバツ】高知 2安打で履正社に逆転勝ち! 10年ぶり16強進出 浜口監督「理想のゲームできた」

[ 2023年3月24日 16:02 ]

第95回選抜高校野球大会2回戦   高知3-2履正社 ( 2023年3月24日    甲子園 )

<高知・履正社>8回、高知・高塚は決勝の中前2点適時打を放ちガッツポーズで一塁に向かう(撮影・井垣 忠夫) 
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 高知が履正社(大阪)を逆転の3-2で下し、4強入りした2013年以来の3回戦進出を果たした。

 2回、無安打で無死満塁のチャンスを作ると、8番・西村真が初球でスクイズを失敗。本塁を狙った三塁走者も三本間で挟まれてアウトになった。西村真は先発投手として2回1安打無失点と好投していたが、浜口佳久監督はすかさず、打席途中で代打を送る積極采配。左腕に対して左打者を送り、結果的には暴投で先制点をもぎとった。

 3回からは平、5回無死一塁からは辻井と小刻みな継投で粘ったが、8回に先頭から連打を許して勝ち越しを許した。

 打線は2回の先制以降も無安打と沈黙したが、1点を追う8回先頭の代打・井上がチーム初安打となる右前打。突破口を開くと、3番・高塚の中前2点適時打で逆転に成功した。辻井はロングリリーフながら1点のリードを守り切った。結局、高知打線は2安打で勝利をもぎとった。

 ▼高知・浜口佳久監督 うちが勝つとすれば接戦に持ち込んでっていうのをイメージしていたので、投手陣、内野陣しっかり守ってくれて、後半ワンチャンスで逆転できたので、うちのペースの試合ができたと思う。(7回まで1-1)逆転される可能性があったので、そのイメージを持ちながら、どれだけ粘るかというところだった。代打の井上にしても途中起用された子たちが活躍してくれたし、最後はやっぱり中心の高塚が粘り強くセンターに打ち返してくれた。ウチの理想のゲームです。(8回)緩い変化球があの入ってくる可能性があったので、浮いたやつをちょっと叩こうかと。初球からしっかりファーストストライクを振ってくれたので、もしかしたらなと。最近調子も上がってきて、一時はスタメンも考えた、そういう井上が出塁したことで、本当にベンチが盛り上がった。(逆転打)2番打者の福井が三振してしまって。ほんといいボールで…追い込まれた中で、高塚が今まで一生懸命振り込んできた、取り組んだ練習の成果や勝負強さが出た。結果につながったと思います。(8回表を1失点)どんな試合でもピンチやエラーはある。ピンチの中で最少失点で終わっていくっていうイメージを持ちながら練習していった。イメージ通り、リードされたけれど慌てることはなかった。(早めの継投)やはり強力打線ですので、2打席以上一回りでとりあえずピッチャーはどんどん交代していこうと。立ち上がり、西村真もしっかり投げてくれて、平、辻井にしても要所を締めて、打たれながらもしっかり投げてくれたので助かった。(辻井はロングリリーフで力投)今、軸としていいピッチングすごくしてくれてるので、1試合目終わった後に、疲労とかで痛めたところもあったが、ここに来てすごくまた調子も上がってきている。また他のピッチャー陣も投げる機会があったら、もうどんどん投手陣は厚くなっていくと思うので楽しみ。しんどいゲームなので…できればこんなゲームしたくないが、ずっと新チームはそういうゲームを想定して、とりあえず1試合終わったらぶっ倒れるようなつもりで頑張っていこうぜっていう。そういう練習に取り組んできたので、理想通りっちゃ理想通りです。

 ▼高知・高塚(8回、逆転の2点適時打) ピッチャーが頑張っていた。8回はなかなか来ないチャンスだと思っていたので、楽しめるように打席に入った。自分の打てるボールを待っていて、最後にそのボールが来たが打った場面はあまり覚えていない。履正社相手に自分のバッティングができたのが嬉しかった。チームはノーヒットが続いていたけれども、まだまだやれるぞと。元からあまり打てないかな、というふうに思っていたので、イニングを増すごとに気持ちをみんなで上げていった。チームの目標は先輩を超えること。あと1回勝てるようにさらに上のレベルに上がっていきたい。

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