日本ハム・上沢 来季メジャー挑戦へ「全部ぶっ壊す」 さらなる進化求めて3つの「変革」

[ 2023年1月14日 06:00 ]

沖縄・宮古島で自主トレを行った日本ハム・上沢(球団提供)
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 夢をかなえるため、変化は恐れない。日本ハムの上沢直之投手(28)が13日、沖縄・宮古島で行っている自主トレを公開し、オンラインで取材対応。今季終了後にメジャー挑戦の意向を表明している右腕は、フォームの大幅な見直しなど、3つの改革に着手することを宣言した。挑戦の一年と捉え、さらなる進化を求める。

 リスクを伴うことは承知の上だ。それでも、上沢は迷いなく言い切った。12年目の今季は投手にとって最も重要な要素の一つである、投球フォームを抜本的に変える。

 「一回、全部ぶっ壊そうかなと思ってます。僕にとって今年は挑戦の一年になる。大体できるなというのを壊してでも新しい武器を手に入れたい」

 昨年12月上旬に動作解析を行うため単身渡米した。メジャーリーガーも通うトレーニング施設「ドライブライン」で投球動作改善へのヒントを得たことで、フォームの見直しを決断。従来より下半身の力を利用し、高い出力で投げられるフォームを追い求める。

 さらに、フォークの精度向上にも取り組む。昨季は決め球のフォークが不調だったことも影響して8勝9敗、防御率3・38。リーグ5位タイの127奪三振だったものの「もう少し三振をフォークで取りたい」と、よりしっかりと縫い目に指をかける握りに変えて、これまで以上に落差の大きいウイニングショットにしていくつもりだ。

 最後の改革は、新球種。右打者から逃げるような軌道のスライダー系の球種習得に取り組んでいる。「(具体的には)秘密にしておきます」と話すにとどめたが、「打者の反応が良かったら使っていこうかなと思う」とキャンプなどで感覚を試していく。

 全てはチームの勝利、その先にある自身の夢のため。「(メジャー挑戦には)簡単な道のりではないけど、知らないことがあるまま終わるのは凄く嫌。今まで良かった成績を全て超えたい」。全部門でキャリアハイの成績を残し、海を渡る足がかりにする。(田中 健人)

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2023年1月14日のニュース