ソフトB・田上 “20歳の誓い”先発ローテ入りへ「やってやろう」 千賀抜ける大チャンスいかす!

[ 2023年1月14日 05:00 ]

<ソフトバンク自主トレ>新20歳の誓いを色紙に記す(左から)井上、田上、牧原巧(撮影・岡田 丈靖)
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 福岡県筑後市のファーム施設で自主トレ中のソフトバンク・田上奏大投手(20)が13日、20歳の野心を語った。昨季はプロ初登板初先発となった4月12日のロッテ戦で5回2/3無失点と好投も勝ち負け付かず。このオフにプエルトリコのウインターリーグに参加し精神面で成長した右腕は、お預けとなっているプロ初勝利からの飛躍を狙う。同じく高卒3年目の井上朋也内野手(19)、牧原巧汰捕手(20)もそれぞれ“20歳の誓い”を立てた。

 タマスタ筑後のポール間を田上、井上、牧原巧の“新成人トリオ”が競い合うように疾走していた。キャッチボールなどで調整した田上は「同じ学年がみんな活躍してホークスに貢献できたらいいなと思っています」と目を輝かせた。

 オフに武者修行で大きな収穫があった。プエルトリコのウインターリーグに参加。現地では外国人選手のポジティブさが目に焼き付いた。

 「ネガティブなことを一切言わないので。自分もそれぐらいポジティブにやっていければ。できないことでも、できるようになるんじゃないかなと思いました」。帰国後は小久保2軍監督にウインターリーグで感じたこと、できたことをLINEで報告。「期待していると言われたので、やってやろうという気持ちにはなってます」と話した。

 田上は昨年4月のロッテ戦でプロ初登板初先発し、5回2/3を投げ2安打無失点と好投。白星はつかなかったが、「めちゃくちゃ自信になった」と話す。チームは7年連続2桁勝利のエース千賀が大リーグ・メッツに移籍。「千賀さんが抜けるのはでかいと思うので。先発ローテもチャンスだと思うので、自分も割って入れるように頑張りたいと思います」と力を込めた。地元・大阪で行われた成人式にも出席し、友人や親族から激励を受けた田上が、20歳の一年にプロ初勝利以上の飛躍を掲げた。(杉浦 友樹)

 ◇田上 奏大(たのうえ・そうた)2002年(平14)11月26日生まれ、大阪府出身の20歳。履正社から20年ドラフト5位でソフトバンクに入団。21年オフに育成で再契約。22年4月に支配下に復帰。昨年は4月12日のロッテ戦(長崎)で1軍デビューを果たすなど、2試合に登板し防御率2.45。1メートル85、88キロ。右投げ左打ち。

《井上は打撃練習などで調整「開幕1軍を」》
 打撃練習などで調整したソフトバンクの20年ドラフト1位・井上は「3年目なので結果を出さないと、どんどんクビになっていく立場になっていくので、まずは開幕1軍を目指してやらないといけない」と危機感を口にした。昨年はオープン戦で巨人の山口から本塁打を放ち長打力をアピールしたが、8月に内視鏡を使った椎間板ヘルニアの摘出手術を受けるなどして苦しみ1軍出場なし。「腰は問題ない。1軍でレギュラー、1軍で最低70試合に出たい」と誓った。

《牧原巧はノックで汗「2軍で正捕手を目標」》
 ソフトバンクの牧原巧はノックなどをこなした。「1軍で試合に出ること、2軍で正捕手を獲ることを目標に、この一年頑張りたいと思います」と意気込んだ。地元の神奈川県で“20歳の式典”にも出席したことを明かし、「みんな久しぶりに会う子たちばかりで少し緊張したんですけど、友達もいたので。引き締まる感じというか、やらないといけないなと」と思いを強くした。

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2023年1月14日のニュース