阪神・大山 W杯日本代表の激闘に「全試合感動」 来季は“アレ”のために100打点視野

[ 2022年12月7日 05:15 ]

契約更改を終え、会見に臨む大山(撮影・北條 貴史)
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 阪神・大山悠輔内野手(27)が、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、推定年俸3000万円増の1億3000万円で更改した。入団6年目の今季は自己最多の87打点を挙げる活躍を見せたが、満足はしていない。来季、球団では14年のゴメス以来となるシーズン100打点を視野に入れ、高みを見据えた。節目の通算500打点までもあと95打点。入団7年目での大台到達となれば、球団史上最速となるだけに、打点を稼ぎまくって“アレ”に導いていく。

 打点を稼ぐ目的は“アレ”のためだ。自己最多の87打点が年俸額に反映されても、大山の頭の中に「満足」の2文字はない。来季は、さらなる高みを見据えて勝利に貢献すると誓った。

 「まだまだですね。キャリアハイの数字ですけど、もっとできると思う。全部の面で、もっといい数字を残せるように頑張りたい」

 今季はチーム最多タイ11度の勝利打点を記録。岡田監督は中軸打者には本塁打よりも、勝利打点を求めているだけに大山への期待は膨らむばかりだ。「(数字は)全部物足りない」。そう自身も貪欲な態度を示すように、来季も自己最多を更新すれば、おのずとシーズン100打点も視界に入る。節目の通算500打点まであと95打点。入団7年目で500打点到達となれば田淵幸一、掛布雅之、岡田彰布らレジェンドを超えて球団史上最速となる。その快挙と同時に、“アレ”にも近づくに違いない。そして来季の打点量産を期待させる理由もある。

 「すごくいい手応えがあった。飛距離、打球の伸びも少し違った感覚だった」

 11月の秋季キャンプでは新監督から打撃の直接指導を受けた。従来よりもミートポイントを投手寄りに置いて打つ新打法に挑戦。早くも好感触を得たことで、成績上昇の可能性も十分だ。また19年以来4年ぶりの全試合出場にも意欲を見せており、今オフは土台づくりに専念する構えだ。

 「もう一回体を見直したい。けがをしたら出られなくなる」

 また、サッカーW杯では日本代表の激闘に感化されたといい、決意も新たにした。「全試合見て感動した。諦めない気持ちが大事。野球でも同じ。見習いながら僕も(ファンに)喜んでもらえるよう、頑張りたい」。サムライブルーの快進撃に続けとばかりに次は虎の大砲が虎党に感動を与える。(長谷川 凡記)

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2022年12月7日のニュース