巨人・戸郷　来季目標は「沢村賞」　高卒5年目投手球団最高俸に並ぶ9000万円で更改

都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、大幅昇給した巨人戸郷（球団提供）
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　巨人・戸郷が6日、都内の球団事務所で契約交渉を行い、5000万円増の年俸9000万円でサイン。「素直に今年の成績に対して評価をしてくれた」と喜び、来季の目標に「沢村賞」を掲げた。

　1億円の大台には届かなかったが、高卒5年目投手としては、18年の田口（現ヤクルト）に並ぶ球団最高俸。過去2年は9勝止まりも自己最多12勝を挙げ「沼にハマっているような感覚だったのが、そこを抜け出せた」とうなずいた。

　自身初タイトルとなる最多奪三振（154個）も獲得し、大幅昇給を勝ち取った右腕は、サッカーW杯に熱視線。1次リーグのドイツ戦とスペイン戦で値千金の同点弾を決めた日本代表・堂安に刺激を受け「印象的でファンになりました」。有言実行型の物言うエースにならい、「来季は沢村賞を目標に。全ての面でずばぬけるような成績を出せるように、この目標を立てた」と言葉に力を込めた。

　来年4月でまだ23歳。それでも異例の投手キャプテンに就任し「若いですけど、投手を引っ張っていく気持ち。ふさわしくなれるよう頑張りたい」。来年3月のWBC出場も期待される次世代のエースが、Bクラスに沈んだ盟主浮上の鍵を握る。　（花里　雄太）