落合博満氏 中日監督就任時に戦力外通告&トレード封印 厳しく明るく現場のムードと選手を変えた

[ 2022年12月7日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が7日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。中日監督時代の強さについて一端を明かした。

 2004年から2011年まで8年間、中日の監督を務め、リーグ優勝4回、2位3回、3位1回とすべてAクラスに導いた落合氏。一番最初に選手に伝えた“チーム方針”は「練習あるのみ」だった。ただ、掛け声だけでは選手がついてこない。監督就任時に掲げた「現有戦力の10%底上げ」を実現するために、まずは選手各自が野球に打ち込める環境をつくった。「10%底上げって大変な作業なんだよ。環境変えなきゃいけないと、球団から要請があったんでね。だったら、まず現場の雰囲気を変えなきゃいけない。戦力外通告も出さない、トレードもしない。野球さえうまくなればゲームに出られるんだよと思ってもらわないといけない。フロントの人間が“きつい練習をやる割には明るくなりましたね”と(言ってた)」と、厳しく明るく選手のやる気を引き出した結果だと話した。

 そして落合監督になってからのチームカラーの変化を問われると、「今まで通りの練習じゃだめだと思ったことだと思うよ」と話した。落合中日の強さのベースにあるのは、選手各自の自覚と努力だった。

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