日本ハム・北山 母校京産大へ1年目終了報告  2年目への誓いは「優勝に貢献できる投手」

[ 2022年12月7日 06:00 ]

歓迎の花束を贈られる日本ハム・北山
Photo By スポニチ

 日本ハム・北山亘基投手(23)が6日、京都市にある母校の京産大を訪ねて入団1年目のシーズン終了を報告した。

 北山が使った「怒濤(どとう)の一年」というフレーズがまさにふさわしい。ドラフト8位の新人が開幕投手に抜擢されるというサプライズに始まり、球団新人最多セーブ記録を作るなどリリーフでフル回転。2戦連続サヨナラ被弾という試練も味わった。黒坂光学長への報告や野球部の勝村法彦前監督、光原逸裕監督との会話は内容盛りだくさんだっただろう。学生や職員からも歓待され、「同じ京産大生として応援してください」と笑顔であいさつした。

 和やかに過ごした母校でのひととき。同時に、大事なことを思い返した。「ここで育てていただいたんだな…という実感が、帰ってきた瞬間に湧いた」。京都成章卒業時に目指したプロ入りを果たせず、「勝村さんに声をかけていただき、信じて4年間やればプロになれると思って入学した」という。「コツコツと一日も無駄にしなかった。目標に向かって、ぶれずにやれるのが最大の長所」と勝村前監督。地道に歩んだ先にドラフト指名を聞き、涙したのもこのキャンパスだった。

 2年目も目標めがけてぶれずに進む。「どのポジションで投げても優勝に貢献できる投手になりたい。チームに貢献しているところを大学の方に見てもらいたい」。そのための自己研さんに怠りはない。契約更改時に語った「禅」には、前日5日に関東地方で早くも取り組んだという。今後も数多くのトライをするつもりで、その一つを披露した。「京都なので…一本歯の下駄を使ったトレーニングを、少し先ですがやります。バランスや軸を意識するのに有効だと思っている」。来オフ、一段と晴れやかな笑顔で報告に来るつもりだ。(和田 裕司)

 〇…北山は今季を戦う中で、勝村前監督の教えに支えられたと話した。「頂いた言葉に“姿勢”がある。漢字で書くと、勢いのある姿。姿勢がいいと何事にも勢いが付く」。シーズン中に電話で「いい姿勢が取れていないんじゃないか」と助言を受けることもあったという。勝村前監督は「いつも(試合中継を)楽しみに見ていた。球団の方々にいいところを引き出していただき、いいストレートがどんどん投げられるようになっているなと思っていた」と語った。

続きを表示

2022年12月7日のニュース