関大、3年ぶり神宮星 先発・金丸7回1失点!今秋リーグMVPの実力見せつけた

[ 2022年11月19日 06:00 ]

明治神宮野球大会 大学の部 1回戦   関大4―1東農大北海道オホーツク ( 2022年11月18日    神宮 )

<関大・東農大北海道オホーツク>関大先発の金丸(撮影・島崎忠彦)
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 開幕し、大学の部では関大が東農大北海道オホーツクに快勝した。先発左腕の金丸夢斗(2年)が7回1失点(自責0)の快投で、今秋リーグ戦MVPの実力を見せつけた。環太平洋大はノーヒットノーラン継投で国際武道大を撃破。高校の部では大阪桐蔭、英明がそれぞれ初戦を突破した。

 今秋リーグ戦断トツ6勝の“金丸無双”は、全国でも健在だった。2回に味方の失策絡みで先制されたが、7回4安打1失点(自責0)。準優勝した19年以来、3年ぶりの神宮勝利に導いた。

 「マウンドに慣れるのに時間がかかってしまいましたが、時間がたつにつれて力感がなくなり、自分の球が投げられました」

 先制された直後、すぐに打線がリードを奪い返して以降は波に乗った。相手の直球狙いを読み、4回以降は変化球を多投。特にチェンジアップ、スプリットの落ちる球が有効に決まり、7回には3者連続の空振り三振を奪った。「調子が悪い中で打たせて取ろうと変化球を使えたのが良かった。スプリットが(特に)良かったかなと思います」とうなずいた。

 2回戦では16年に柳裕也(現中日)に封じられ初戦で敗れた明大と激突。またとないリベンジの機会は、宗山塁との再来年ドラフト1位候補対決でもある。エース左腕は106球を投じても「同学年でいい(打者)というのは知っている。日本一を目指して、しっかりと抑えたい」と投げる気満々。関西選手権で欠場した来秋ドラフト候補捕手の有馬諒も復帰し役者もそろった名門が、第3回大会以来、ちょうど50年ぶりの頂点へ好発進した。(北野 将市)

 ◇金丸 夢斗(かねまる・ゆめと)2003年(平15)2月1日生まれ、兵庫県神戸市出身の19歳。広陵小1年から広陵少年野球部で野球を始め、広陵中では軟式野球部に所属。神港橘では3年夏の独自大会で8強入りし大会打ち切り。関大では1年秋からリーグ戦出場。最速151キロ。1メートル77、77キロ。左投げ左打ち。

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