ソフトB・今宮 V奪回へ“風紀委員長”名乗り 若タカにあいさつ徹底など人間性向上求める

[ 2022年11月19日 05:00 ]

ソフトバンク・今宮
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 選手会長がV奪回に向けてチームに“風紀改善”を促す。ソフトバンクは18日、宮崎秋季キャンプの全日程を終了。主力ながら自主参加した今宮健太内野手(31)は、最年長メンバーとして若手のあいさつ不足などを懸念。紙一重のV逸で、人間性も戦力と痛感した反省を踏まえ、発信していく決意を固めた。オフには単独自主トレで心身にも厳しく追い込みをかけ、今季4厘足りなかった打率3割到達を狙う。

 主力ながら秋キャンプを完走した今宮が風紀担当も兼務し、己にも若手にもシビアな男と化す覚悟を不意に明かした。会見場で「ここで言おうか悩みましたけど…」と前置きし、若手を見て感じた改善点を明かし、修正を促した。

 「あいさつだったりとか、まだ全然できていないところがたくさんあった。これからどんどん発信し伝えていけたら。技が一流なのはそれはそれでいいけど、いろんな人に支えられている感謝の気持ちを忘れてはいけない。チームとして大事なところ。そこが薄い気がする」

 社会人としての基本事項だ。各自で理解していると認識しているが、日頃の行いが勝負にもつながる可能性があるとの警鐘でもある。これまでは言わずに様子を見てきたが、10月2日のリーグ最終戦で同率ながらオリックスに優勝を奪われた悔しさが、決意につながっている。ワンチームとしての団結を願う。来季、チームとして雪辱するために言う。

 「プレーで大事か分からないが、最後の最後、もしかしたらね。サポートがなくなると僕らの力が発揮できないこともある。選手会長として正直、思っているところ」

 自身の仕事にも厳しく臨む。今季は本塁打狙いの振り上げるスイングをやめて“振りすぎない男”として13年目で、100試合以上出場シーズンで自己最高の打率・296をマーク。初の3割目前だったが、到達できなかった。「あと何本で(3割)とか初めて経験したけど4厘は、めちゃめちゃでかかった。もっともっと鍛えてレベルを上げないと。3割はもう一度、挑戦していく」。オフの自主トレは2年連続で単独で行い、再び追い込む。「今年、めちゃくちゃ悔しい思いをしたので来季にぶつけるしかない」。V奪回のため、今宮は周囲と自身へ厳しくいく。(井上 満夫)

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2022年11月19日のニュース