【阪神・馬場敏史内野守備走塁コーチに聞く】中野は二塁の勘を取り戻せる段階 遊撃は小幡、木浪の競争期待

[ 2022年11月19日 07:00 ]

阪神・馬場コーチ
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【虎コーチに聞く~馬場敏史内野守備走塁コーチ(下)~】

 ――秋季キャンプでの練習を振り返って。
 「岡田監督が言うようにポジション変更があったので、そこを早々にやらないと間に合わないと思っていた。しっかり取り組めているので、それはいいのかなという気がする」

 ――岡田監督は二遊間を年間80%の試合で固定させたいと語るなど、センターラインを重視している。
 「昔からよく言われているが、バッテリー含めたセンターラインはすごく大事。二遊間がしっかり守ってほしいというのはある」

 ――遊撃から二塁へ回る中野の評価は?
 「二塁をやったことがあると聞いている。勘を取り戻せる段階にあるのかな、という気がするけどね」

 ――改善点は?
 「やっぱり(遊撃と)逆の動きになっちゃうのでね、ゲッツーやスローイングも逆になっちゃうし。そのあたりは重点的にやらないといけない」

 ――小幡の遊撃は?
 「いいものを持っていると思う。まだまだ伸びしろがある。今であれば、小幡と木浪。このあたりがしっかりと守れれば、チームにとってプラス。戦力になってほしいので、競争してもらえれば」

 ――甲子園の秋季練習では二遊間の選手を入れ替えさせていたが、このキャンプはほぼ固定している。
 「だいたいのメンバーは固定している。最近は、渡辺諒と板山を三塁でちょっと練習をさせているけど、できてくれれば、もうけもんですから。違うポジションを2つ、3つと守ってくれるとありがたい話なので」

 ――渡辺諒、板山は可能性を考えて三塁挑戦。
 「誰がいつ故障するかは分からないのでね。じゃあ次、誰が守れるのか、ということも含めてやっていった方がいいと思う」

 ――選手の上達を感じているか。
 「目立ったミスはあまりない。練習でできれば、試合でも絶対できると思う。あとは精神面だったり、技術じゃないと思う。ケツ叩いてね、緊張感を持たせてあげないといけないのかなと思う」

 ◇馬場 敏史(ばば・としふみ)1965年(昭40)2月10日生まれ、福岡県出身の57歳。柳川から新日鉄堺を経て89年ドラフト5位でダイエー入団。93年オフにトレードでオリックスに移籍し95、96年に三塁手でゴールデングラブ賞。97年途中にヤクルトへ移籍。00年限りで引退。通算成績は675試合、打率・242、12本塁打、119打点。以降はオリックス、ヤクルト、DeNAなどでコーチを歴任。右投げ右打ち。

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