ロッテ・福田秀 今季初安打がV打!!6月18日以来の貯金1貢献でヒーローも「何か、すいませんでした」

[ 2021年7月5日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ8―6楽天 ( 2021年7月4日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>3回1死二、三塁、左線に勝ち越しの2点適時打を放ち二塁に滑り込む福田秀(撮影・長久保 豊)
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 高い位置からでも、腰の低いヒーローだ。雨の中、今季初めてお立ち台に上がったロッテ・福田秀は「僕で申し訳ない気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。今季1号ソロの藤原、4安打4打点の中村奨ではなく、自分が指名されたことに「何か、すいませんでした」と何度も謝った。

 4―4の3回1死二、三塁。「何とか外野に飛ばそう」と必死でバットを振った。福山のツーシームを左翼線へ2点二塁打。二塁ベースにはヘッドスライディングで到達した。前日に75試合目で今季1軍初昇格。6打席目の今季初安打が決勝打となった。

 自身へのふがいなさが平身低頭の姿に表われた。FA移籍2年目はオープン戦で背中を痛め、開幕を2軍で迎えた。「2、3日で治る痛みだったが、結果が出せなかったから。野球がうまくなれないから2軍にいたと思っている」。優勝請負人として加入しながら、試合にも出られなかった悔しさがにじんだ。

 ただ、2軍にいてもコロナ禍が落ち込むことを許さなかった。飲食店関連の知人らの苦労を例に挙げ「そういうのが世界的に起きている。僕を応援してくれている方たちも少なからずいる。そういう方たちが喜んでくれたら」と語気を強めた。

 井口監督も「結果を出さないといけない立場。今日の一本は非常に大きい」と、うなずいた。チームは2連勝で、6月18日以来の貯金1。福田秀は「自分ができることを精いっぱいやるだけ」と引き締めた。(君島 圭介)

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2021年7月5日のニュース