追手門大・古川 3失点完投で1部初白星 “3度目の正直”も「守備面でミスが…」と反省

[ 2020年10月13日 18:27 ]

2020年度阪神大学野球秋季リーグ戦   追手門大 5―3 大産大 ( 2020年10月13日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

帽子を飛ばして力投する追手門大・古川は3失点完投勝利(撮影・奥 調)
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 追手門大が大産大に連勝し、今リーグのポイントを7に伸ばした。先発した古川弦季投手(4年=武庫荘総合)は初回に2点を先制されたが、打線の援護もあり8安打3失点(自責2)で120球完投。チームは昨秋に2017年春以来の1部昇格を果たし、今秋3度目の登板にしてやっとつかんだ1部での初白星にも「追い込んでから甘い球を投げてしまったり、守備面でミスがあったりしたので、今日は50点くらいですかね…」と反省しきりだった。

 今春のリーグ戦はコロナ禍で中止。今秋も当初予定していた9月5日の開幕を延期し、通常の勝ち点制ではなく、2試合総当たりのポイント制で行われている。チームは4月の緊急事態宣言発令前の3月から活動を自粛。8月末に学校側からようやく活動再開の許可が下りたが、リーグ戦には対外試合なしの“ぶっつけ本番”で挑むしかなかった。現在でも学校職員が不在の日曜日はグラウンドを使用できないなど制限がある中、前日12日の初勝利まで引き分けを挟んで5連敗。長かった苦しい時期を乗り越え、つかんだ連勝にプロ野球の中日、ロッテで活躍した小島弘務監督は「練習時間のことは言い訳にはできない。それでもこうして投手陣が粘り強く投げて野手が守れば1部でも通用すると分かった」と手応えを口にした。そして、同時に先を見据えた。「残り2試合を来春に向けてどう戦っていくのか。全国優勝が目標と言っているだけに、1部で戦える経験を生かしていきたい」。

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2020年10月13日のニュース