ドラフト候補の天理大・大石、右足負傷から復帰後初安打が特大弾

[ 2020年10月13日 15:09 ]

2020年度阪神大学野球秋季リーグ戦 第4節2回戦   天理大2―2関西国際大 ( 2020年10月13日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<阪神大学野球 関国大・天理大>2回無死、天理大・大石は中越えにソロ本塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 今秋ドラフト候補の天理大・大石航輝(4年=大阪桐蔭)が復帰2戦目で、特大の先制アーチを放った。2回先頭で打席に立つと、カウント1―1から関西国際大相手先発・不後の3球目を一閃。「センターフライかなと思った」打球は想定以上の伸びを見せ、バックスクリーン下へと飛び込む大学通算6号となった。

 昨秋にはリーグ新記録となる1シーズン5本塁打を記録。今季にさらなる飛躍を期したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で春季リーグ戦は中止。今リーグ中もアクシデントに見舞われた。およそ1カ月前の練習中にボールを踏んで転倒し、右足首を捻挫。3カ所の靱帯を損傷し、直後は歩くことができないほどだった。必死の治療とリハビリを行い、前日12日の1回戦で復帰。この日の一発が、復帰後初安打だった。

 コロナの影響で全体練習が行えなかった約3カ月間。「自分の体に関して、使い方であったり、柔らかさを見つめ直しました」という。毎日約30分のヨガトレーニングを取り入れ、股関節や胸郭の柔軟性を強化。昨季より体重も5キロ増の85キロとなり、柔らかさに加え、パワーも増した。プロ野球志望届を提出。「あまり意識はしていないです」と運命のドラフト会議に向け、自然体でアピールを続けている。

 ポイント制で争われる今リーグ戦。痛恨の引き分けで、自力優勝の可能性は消え、首位・関西国際大とは3ポイント差のままで最終節に臨むこととなった。「勝たないと始まらないので。ホームランが全てではないと思うんですけど、打撃でチームに貢献したい」。厳しい状況とはなったが、昨秋に続く優勝をあきらめてはいない。

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2020年10月13日のニュース