阪神・望月 5戦連続無失点 勝利の方程式入り大チャンス、福原投手コーチ「つかむつもりで頑張って」

[ 2020年7月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-3ヤクルト ( 2020年7月29日    神宮 )

<ヤ・神(8)> 気合の入った投球でヤクルト打線を封じた望月(撮影・大森 寛明)
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 敗戦の中でも高卒5年目の阪神・望月が、光明をもたらした。3番手として登板すると、打者5人をピシャリ。台所事情が苦しい中継ぎ陣にあって、今季初登板から5戦連続無失点となった。

 「何とかチームに良い流れを持ってこられるように、とにかくゼロで抑えるという気持ちでマウンドに上がった。結果的にゼロに抑えられてよかった」

 出番は2点劣勢となった直後の6回1死一塁だった。西浦には全球直球勝負で二ゴロ併殺。続く7回もイニングをまたいでマウンドに上がった。先頭エスコバーには150キロ直球で右飛。続く広岡も同じく直球で詰まらせて二ゴロに仕留めた。西田は失策で出塁を許したが、代打・川端は落ち着いた投球で中飛。1回2/3を無安打無失点と完璧に封じた。

 今季は先発として期待されたが、中継ぎに活路を見いだした。これで7回1/3を無失点。同じく今年から中継ぎを務める馬場とともに躍動している。

 中継ぎでは勝ちパターンを担っていた岩崎が左肘の張りを訴え、25日に出場選手登録を抹消された。右肩のコンディション不良から復帰した藤川も本調子ではない。現状では9回のスアレス以外の起用法が流動的であるからこそ、若手の望月にとっては今がアピールのチャンスだ。

 福原投手コーチからは「(岩崎の)ポジションはチャンスだと思うので、特に若い子は、どんどんそこをつかむつもりで頑張ってほしい」と期待された。現状は劣勢での起用が続くが、追加点を与えなければ拾える試合は自ずと増える。最速158キロの直球を武器に、チームとともにはい上がっていく。 (長谷川 凡記)

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2020年7月30日のニュース