二松学舎大付　2メートル右腕秋広　敵の「ジャイアント対策」を圧倒　4回4K無失点

東東京大会2回戦   二松学舎大付10―0東京成徳大高 （ 2020年7月29日    江戸川 ）

4回無失点の二松学舎大付先発・秋広（撮影・村上　大輔）
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　敵の「ジャイアント対策」は通じなかった。二松学舎大付の2メートル右腕・秋広優人（3年）。朝礼台の上に打撃マシンを置いて打ち込んできた東京成徳大高に対し、見下ろすように投げ込んでいく。直球は初戦から4キロアップし、自己最速タイの143キロを計測。4回を投げ、2安打無失点で4三振を奪った。

　「初戦は硬くなってバラつきはあったけど、今日はテンポよく投げられた」。高校通算22本塁打を誇る4番打者としてもマルチ安打。3回に中堅右の打球で50メートル6秒2の俊足を生かして二塁へ。6回にも中前に落ちる当たりを二塁打にした。

　現時点でプロに入れば日本選手最長身。その逸材見たさに、ネット裏には6球団10人のスカウトが集結した。池田で甲子園優勝投手となり、プロでも39勝を挙げた巨人の水野雄仁スカウト部参与は「体の動きにぎごちなさは感じない。あとは骨格がついてどれだけ投げられるか楽しみ」と将来性に期待した。

　「もっと努力してできればプロに行きたい」。二刀流の元祖、大谷翔平（エンゼルス）に憧れる秋広の夢は広がる。　（伊藤　幸男）

　▼楽天鷹野史寿スカウト　1年生から見てきたけど、伸びしろがある。打撃も癖がなくていい。