データのプロが大谷を分析、60試合で3割10発可能 今季の活躍に太鼓判

[ 2020年7月25日 23:00 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―7アスレチックス ( 2020年7月24日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>1回、中前打を放つ大谷
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 大リーグ公式サイトの動作解析システム「スタットキャスト」によるデータ分析を担うデービッド・アドラー記者が「打者・大谷」の開幕戦をチェック。今季の活躍に太鼓判を押した。

 「初打席で中前打を記録したが、大谷が中堅方向に打った時の打率・439は、メジャー最高の数字。また、8回の左飛の打球速度は100・8マイル(約162・1キロ)。アウトとなったが安打確率72%の高速打球だった」とアドラー氏。過去2年の大谷の平均打球速度92・7マイル(約149キロ)はメジャー5番目で、右肘と左膝の手術後も変わらぬパワーを証明している。

 さらに、同氏は3、5回の遊ゴロについて「本塁から一塁までのスピードが秒速28・7フィート(時速31・5キロ)と同28・3フィート(同31・1キロ)を計測し、ともに併殺を逃れた」と指摘。メジャー平均の時速約29・6キロを大きく上回る俊足も、大谷の変わらぬ魅力の一つだ。同氏は「60試合制なので、間違いなく打率3割、長打率5割、10本塁打は打つことができる」と断言した。

 復帰イヤーの「投手・大谷」についても「週に1度先発すれば2年前と同じ防御率(3・31)、50奪三振くらいを記録することを容易に想像できる」と期待。一方で「球速を上げるのに少し時間がかかる。スプリットの感覚も取り戻す必要がある」と慎重に話した。

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