東洋大姫路 初戦で涙、延長11回激戦力尽く エース柿本「もっと長く野球をしたかった」

[ 2020年7月25日 18:29 ]

夏季兵庫県高校野球大会2回戦   東洋大姫路6―8龍野北 ( 2020年7月25日    姫路 )

<東洋大姫路・龍野北>延長11回、6-8で龍野北に敗れうつむく東洋大姫路ナイン(撮影・亀井 直樹)
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 東洋大姫路が初戦で姿を消した。初回に幸先よく4点を先制したが、3回に3点、4回には2点を失い逆転を許した。2点を追う8回に4番・根来亮凪(2年)の適時打などで同点に追いついたが、無死一、二塁から始まるタイブレークが適用された延長11回にエース右腕の柿本晟弥(3年)が2死一、三塁から決勝の2点打を浴び、力尽きた。「もっと長く野球をしたかった。でも、3年間で成長できた」と声を絞り出した。

 柿本は5回無死一塁で登板し7回6安打3失点。昨年秋に得意としていたスライダーを打たれ、実戦で投げることを自ら禁じた。その間は「スライダーを生かすためのストレート」を磨くことに時間を費やし、右肘が下がらなくなったことでスライダーのキレや精度も増した。さらに白米を食べ63キロだった体重は70キロまで増量。「直球で押せる投手」にも成長した。

 ただ、新型コロナウイルスの影響による実戦不足などから、140キロを超える速球は139キロ止まり。それでも、6三振を奪うなど素材の良さをアピールし、視察した巨人・岸敬祐スカウトから「真っすぐ、スライダーのキレが特にいい。将来性がある」と評価された。

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