都田園調布 唯一の3年生・大坂マネジャー“完全燃焼” 初戦敗退も後輩の成長に「楽しかった」

[ 2020年7月25日 05:30 ]

東東京大会1回戦   都田園調布3―5目黒学院 ( 2020年7月24日 )

<東東京大会>捕手のサポートをする都田園調布の大坂マネージャー(撮影:柳内遼平)
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 1、2年生9人で挑んだ都田園調布の大坂香佳マネジャーは3年生唯一の部員だ。「野球部と別れの日になるかもしれない…」。いつもより時間をかけて後輩たちの名前をメンバー表に書いた。

 小1から中3まで男子に交じり、軟式野球チームでプレー。二塁と右翼を守った。右投げ右打ち。高校ではマネジャーになった。

 「人を支えることが好き。楽しかったから、続けることができました」。記録員としてベンチ入りし、9回にその時を迎えた。「3―5で敗戦」と記してスコアブックを閉じた。涙も後悔もなかった。「入部時はバントもできなかった後輩たちがよく打ってくれて…。楽しかった」。前日は2回途中で降雨ノーゲームも、初回に4点を許す一方的な展開。選手たちは帰りの電車で「先輩に勝利を」と奮起した。恩返しの気持ちで放った11安打だった。(柳内 遼平)

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2020年7月25日のニュース