東海大菅生 猛爆2戦30安打20点 小玉&片山が豪快弾

[ 2017年8月19日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権第10日・3回戦   東海大菅生9―1青森山田 ( 2017年8月18日    甲子園 )

<東海大菅生・青森山田>3回無死一塁、東海大菅生・小玉は中越え2ランを放つ
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 第99回全国高校野球選手権第10日目は甲子園で3回戦4試合が行われた。東海大菅生(西東京)は3番・小玉佳吾内野手(3年)と4番・片山昂星内野手(2年)が本塁打するなど9得点で青森山田を下し、初の8強に進んだ。

 2年生4番に待望の甲子園初アーチが生まれた。7―0の4回、片山は内角低めのチェンジアップをすくい上げて右中間へソロ。「気持ち良かった。つなぐ意識で打ったのが結果的に上がってくれた」。大振りでわずか1安打に終わった初戦の反省を生かし、低く強い打球を意識したことが功を奏した。

 昨年わずか1本塁打だったが、昨冬のウエートトレーニングを経てパワーが向上。80キロだったベンチプレスは90キロまで上がるようになり、今年だけで20本塁打。春に結果が出なくても、叱らず「失敗しても下を向くな」と助言し続けた若林弘泰監督は「4番らしい働き」と称えた。

 失敗を次に生かすという点では、3番・小玉も同じだ。2―0の3回無死一塁、2球連続で犠打を失敗してファウルになり、若林監督はサインを「打て」に変更。その直後、直球をバックスクリーン左へ2ランした。「(犠打を失敗して)やらかしちゃったな、と。後ろにつなごうという結果が本塁打になってよかった」。2人とも三塁打が出ればサイクル安打達成だったが「気にしていなかった」と小玉。チーム打撃に徹した中軸が打線を活性化させた。

 大阪入り後の練習では元中日投手の指揮官が連日打撃投手を務めている。「仕方なくです。打たれると腹が立つ」と笑うが、選手には「コントロールが良くて打ちやすい」と好評で、2戦で計30安打20得点で応える。

 同校初のベスト8にも、満足はしていない。準々決勝では三本松と対戦する。若林監督は「(東東京の)二松学舎大付さんが負けた相手なので、西東京として敵討ちしたい」と腕をぶした。 (原田 真奈子)

 ◇東京代表の最多本塁打数 東海大菅生の小玉、片山が青森山田戦で本塁打。初戦の高岡商戦でも佐藤、奥村が本塁打を放っており今大会チーム4本目だ。東京代表の1大会最多本塁打は01年に優勝した日大三の7本塁打だが、どこまで迫れるか。1大会でのチーム最多本塁打記録は00年智弁和歌山の11本。

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2017年8月19日のニュース